【感想】炎立つ 参 空への炎

高橋克彦 / 講談社文庫
(24件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
14
6
2
0
1

ブクログレビュー

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  • ブタノフ

    ブタノフ

    このレビューはネタバレを含みます

    R4.8.7~8.27

    (感想)
    前九年の役、完。
    じっくり丁寧に描いてきました。
    あと2巻で、藤原3代の興隆がどう表現されるのか、楽しみです。

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    投稿日:2022.08.27

  • towa

    towa

    このレビューはネタバレを含みます

    前九年の戦さが終結し、安倍一族は滅亡した。
    安倍を支えた貞任と経清という二本柱の壮絶な最期に涙腺が緩んだ。特に経清の最期といったら……頼義との愛憎が安倍を巻き込んだと言っても良いのでは、とすら思う。
    しかし、あれだけの強さを誇った一族が身内の裏切りによって呆気なく敗れてしまうのだ。
    敵を手引きした身内も一族と血統の行く末を案じて浅慮の結果、敵方と内通したという遣る瀬無さ。
    一概に敵と味方、善と悪に分けることのできないうねり。これがヒトなんだなぁ、こうして歴史が作られてきたんだなぁと妙に感じ入ってしまった。

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    投稿日:2022.01.12

  • yappinkun

    yappinkun

    前九年の役終結。源頼義、義家に、出羽清原氏が協力し、ついに安倍一族は滅びる。藤原経清は最後まで武士らしく振る舞い、安倍貞任とともに討ち取られる。
    軍事力、防衛、全て考えれば、安倍一族がこうも簡単に滅ぼされるとは、と考えてしまいます。やはり、背景には、裏切り、悲しみがあるのですね。続きを読む

    投稿日:2020.10.16

  • らじヲ

    らじヲ

    歴史を題材にした小説は、ある意味結末ありき。
    登場人物たちがいつ何を行い、いつ亡くなったかは動かせません。

    この巻は読んでいて本当につまらなくて苦痛でした。
    主役の1人であろう安倍貞任には全く魅力もリーダーシップもない。
    最後はムリに人間性を出そうとして一族の長としての誇りすらなくなっていました。

    戦闘シーンも源義家と藤原経清の優秀さを出そうと頭脳戦ばかりで、カタルシスがない。
    その人間性も神経質なだけの小物に見えてしまいます。

    そして、美しいだけで頭が悪そうな女性陣。
    これ、絶世の美女設定じゃなければ、全く魅力がない人ばかり。

    本はつまらないものも含めて読みなれている自分が、何度も途中で読むのは時間のムダだからもうやめようかな…と思ってしまいました。

    内容的にかなり下調べがいるだろうし大変な作品だろうとは思うけれども、これはつまらない。
    これだけ登場人物がいるのならば、ある程度メリハリをつけないと…。

    とりあえず途中で投げ出すのは気持ちが悪いので、続きを読もうとは思いますが、期待はしない。
    実在の人物を想像で動かすんだから、こんなつまらない人間ばかりにしちゃ、可哀相ですね。

    ※ちなみに巻末にあった杉浦日向子さんの文章も酷かったです。
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    投稿日:2019.11.18

  • Bookrium

    Bookrium

    あれほど強固だと思われた阿部の柵たちが、1つのきっかけで次々と落とされて、遂には経清、貞任までも。。。
    史実で結末が決まっているとはいえ、魅力的な人物たちが退場するのは無念です。

    投稿日:2017.06.03

  • reinou

    reinou

    このレビューはネタバレを含みます

     経清、鋸引き。
     第一部は終幕するが、刊行時に内容面以外で物議を醸したことが思い起こされる三巻だ。キャラクターの性格設定が曖昧、或いは全体構想が甘いまま刊行を始めたことが雄弁に感じ取れる。

     この点、物語の展開としては勿論、女の浅知恵が、あるいは母・女としてだけの眼が、他氏の思惑といった世界への認識力を低下させ、近視眼的な対応に陥らせ、結果、安倍軍団を滅亡に至らせた展開は悪くはない。
     が、決め手たる清原参戦と彼らの源氏への思惑が不文明で、権力志向であったり、実利志向は勿論、冷徹さすら感じとれないので、どうにも座りが悪い。

     本筋とは違うが、結局、東北支配の決定は究極の淵源が京都政権にあり続けた。それを武力で叩き潰せず(叩き潰すだけの力を持ち得なかった)、自力で政権の正統性を掴み取れなかった。ここが源頼朝とはかなり違い、そうであれば、結局は、京都朝廷に東北支配を認めさせる争奪戦でしかなく、すなわち東北の内訌による漁夫の利は京都朝廷側が得るという構図が常態というのも理の当然であった。
     これが良く判る小説である。

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    投稿日:2016.12.15

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