【感想】やさしいエピローグ

登場人物がみな優しくて、和服姿の凛々しかった総長が、どんどん可愛くなっていくほどに、直也がどんどん男らしくなっていくところがおもしろかったです。
直也は元々彼女を守るために体張れるくらいの男前なんです…けどね。
最後のセリフでリバへの期待が膨らんじゃいました。（笑）続きを読む

あらすじにも不穏な単語があるし作者さん曰く渾身のハードボイルドということですが表紙からしてそんな感じは1ミリもしないし中身もまったくそんな話ではない安定のほんわかしたBLです。
しっかりしているようで…天然な直也とごつそうなプロフィールの割に人間味溢れる渉、更には渉を慕って押しかけて来た元舎弟の中野等々、のほほんとしつつも着実に進展している彼らの日常にとても癒されました。
ただ、これは人それぞれでしょうがいい話で癒されつつも萌えとしては若干薄めな感じだったのでこの評価ですが、毒づきながらもなんだかんだ幸せ家族って感じの彼らの関係性が好きなので気に入っています。
ちょっとハードなBLで疲れたときにほっと一息…みたいな感覚で読むテンションの漫画です。続きを読む

攻め：近所に引っ越してきたマフィア組織の総長・野島
受け：給食のお兄さん・直也

攻めも受けもきゃっきゃしているネコっぷる。
そして攻めの総長がギャグノリで、すぐ泣く。
可愛い。

★3・7
可愛かった～！面白かった！メインの２人ともが可愛い～v怖がりでストーカーでへんたい入ってる渉の言動がおかしくてツボw中野と津久井もいいキャラしてて、４人でわいわいしてるところ和んだ～。スピン…オフの中野のお話も良かった。この２人の関係は進展しなさそう(笑)続きを読む

渾身のハードボイルドとありましたが、表紙からしてどう見たってハードボイルドじゃないのはまるわかりです。でも、そんなハズしが妙に心地よかったりするのは、疲れているからでしょうか…？読後は癒されたい気持ち…が充分に満たされました。

主人公の直也は、東京での「仕事」になじめず、田舎にUターンして給食センターで働いている青年。小学生の人気者で理容室をやってる幼馴染みもいて、のどかな風景の中で彼が送る日々は、とてもノスタルジックです。
見ているだけで癒されます。
ある日、直也は引っ越してきた渉という男と知り会います。絵柄がかわいいのでとてもそうとは思えないのですが、渉は野島会という893の元総長で、服役を機に堅気になったらしいのです。
現在ではそんな過去の片鱗も見えない、お化けが嫌いで編み物好きな、おっとり和装男子になっています。
そして、どうやら直也と渉は以前に東京で面識があったようなのです。
そこがハードボイルドかもと思える唯一のエピソードで、でも全然ゆるいのがご愛嬌です。

一緒にご飯を食べる仲から、二人でお風呂に入りお泊りする仲に発展していきますが、直也は渉への気持ちを家族愛だと思い込んでいるようで、とても天然。
渉の方は当然、欲のかたまりなんですけどね。かわいい絵柄ですが一応もと893。でも、直也のことが好きだから不純な気持ちは抑えようと努力しながらも全くできてない渉に爆笑。
自分に自信がないけど真面目に頑張って生きている直也が、渉からの積極的なアプローチで、人を愛し愛されるささやかな幸せに目覚めるストーリーです。
元舎弟の中野とか津久井とか、個性的な脇キャラが二人の仲を引っ掻き回して、最後まで飽きさせません。渉が中野を邪険に扱ったり、津久井が渉に毒吐きまくったりしてもそこに愛があるからいいんですよね。

胸キュンで、懐かしい感情を思い起こさせてくれる話でした。田舎の一軒家で、お父さんと、お母さんと、わがままで甘えん坊の息子!?とよく吠える犬ｗが仲良く暮らしているという図は、幸福の象徴そのものです。
エロ的には、かわいくて萌えるのみ。どう見ても受×受ビジュアル。
かわいいのに時々「俺が処理してたんです」みたいな、サプライズ発言があって、ぶっとんだり吹いたりしました。続きを読む