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新城カズマ, kyo / 角川ソフィア文庫 (9件のレビュー)
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kuroinohos
お話の作り方に関するもの。 他の本でも指摘されてゐた、「ラヴロマンスにタイムトラベルが出てくる件」についての考察とか、日本とタイに関する異装の文化とか、古事記の人と(つまりはジャパニーズか!)『シル…マリルリオン』のなんかの共通点とか、『デビルマン』はお話を作る際の教材としては普通の作品だけども、参考にしてゐる筈の『キューティーハニー』が、何故か参考にならないと言ふのとか、けっこう面白い。 この本で、『キャンディキャンディ』がものすごく高く評価されてゐる。続きを読む
投稿日:2018.05.16
あんみつ/胡桃院
型破りなことをやろうと思ったら、その「型」がどんなものなのかちゃんと勉強しなきゃいけないんです! 各セクションの終わりに、穴埋め式でキャラクターを作るワークシートがあり、「自作キャラが、物語の中でどん…な役割を果たすべきか」を設定できる。続きを読む
投稿日:2018.01.08
reinou
このレビューはネタバレを含みます
本書は物語を創作する人向けに書かれたものといえようが、それにも増して、フィクションを読み解く上での、指針というか、座標軸というものを解説した書といえる。著者の広範な読書遍歴からくる分析は、なかなか説得力がある。
投稿日:2017.01.20
kalitan
物語大量消費時代の今、パターンの分類と類型に基いて、ほとんどの物語は作られている……物語作者はその理論を手に入れるべし、という流れの一端を担う本。本書では主にキャラの七つの類型について扱う。 物語理…論の解説と具体的な応用、ゲームやネット社会との関係については大塚英志の著作のほうが詳しいと思う。本書はうしろにラノベ作家・賀東招二との対談があり、実作者の感覚を語っているのが面白かった。 続きを読む
投稿日:2015.05.06
clamamus
まず述べておきたいのは、この本は「物語工学論」としては良いのだが、「キャラクターの作り方」としては非常に微妙だということだ。 社会論的、文化論的、神話論的見地からキャラクターを類型化する内容は非常…に興味深いし、多く出典を引く様式は好ましい。例はやや古臭い物が多いが(新しくともエヴァ程度で、前世紀の物ばかりだ)、祖型を探る以上はこれも仕方のないところだろう。 しかし、既存のキャラを分析するならともかく、魅力的なキャラを想像するためのハウツー本としてはあまり期待できない。祖型を意識してキャラを考えることも、フローチャートに当てはめることも、決して無駄ではない。しかし、本書の中で言う表現を借りれば、「実用的」かについて疑問を覚えるのだ。 全体的に、抽象的な論じ方がされている点もハウツー本としてはマイナスではなかろうか。工学論という、大学の講義みたいなタイトルには沿っているから、副題が邪魔している印象である。 創作術としては巻末の賀東招二氏との対談の方が面白い。ただ、こちらも少々グチっぽいところが玉に瑕である。その辺も加味して星三つ半相当と判断した。続きを読む
投稿日:2013.11.29
一塔
キャラクター類型から物語の構造を分析する本。 だいぶ抽象的なところまで収斂して話していくので、7類型の分け方については少ししっくりこないところもあったけど、その分、いかに現代の人間社会に寄り添う物語をつくるかという細部の考察部分がとても興味深かった。 「物語を作るのって面白そう」「自分もやってみたい」と思わされてしまう。 最後の賀東さんとの対談も良かった。 プロットづくりを山登りに喩えて、オリジナリティという幻想がただそのルートの違いにだけあるとする話は分かりやすかった。
投稿日:2013.09.25
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