【感想】ゴーダ哲学堂 空気人形

業田良家 / ビッグオリジナル
(8件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
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1
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ブクログレビュー

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  • すな

    すな

    このレビューはネタバレを含みます

    借りた本。
    あやしい本だと思って読んだけど、うっかり泣いた。

    特に『怒り』の
    「オレは怒らなくなったんじゃない。冷酷な人間になったんだ‼︎ 怒りは、人になんの得ももたらさない。でもそれがなんだっていうんだ!」が心に刺さった。

    シンプルに良い話もあれば真理すぎて抉られる話も。
    『人類の代表』の、
    「とんでもない豊かさだ‼︎」
    心に残りすぎて何も言えん。

    『損得ロボ』は、
    「真に寛容であることは、自分を否定する意見にも否定することができず、寛容であるために身を滅ぼす」というようなことを思い出した。
    真に効率的であるが故に、自らを廃棄することを選んだロボットの話。
    それでいいの?っていう。
    自分のことを大事にして欲しいって言ってもいいんだよ?っていう。
    宿命なんだろうな。

    でもそれがなんだって言うんだ
    いつか死ぬし。 

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    投稿日:2022.07.28

  • knkt09222

    knkt09222

    このレビューはネタバレを含みます

    是枝監督、ペ・ドゥナ主演「空気人形」の原作、というよりは原案だろう。

    わたしを愛してください
    ネガティブ・シンキング
    情熱
    空気人形
    真実
    怒り
    フォークソング
    人類の代表
    私の花
    損得ロボ
    キャラクター子熊さん

    以上11話のオムニバス。
    各話に筋が通り群像劇になっているが、やはり58p 59pの官能の場面は別格だ。
    吹き込む息、溜まる空気、幽かな喘ぎ。

    もうひとつ。

    街を行く人々よ。
    オレは気づいたのだ、
    とんでもないことに。
    あなたたちだって、百年もたてば
    そっくり
    入れかわってしまう。
    今生きている
    全世界
    六十億の人々が
    そっくり違う人に
    入れかわって
    しまうんだ。

    とんでもない豊かさだ!!

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    投稿日:2015.10.11

  • tokyobay

    tokyobay

    現代社会への皮肉と、そこに生きる人間の悲哀溢れる作品が多く、風刺も効いていて面白い。すべて20世紀に書かれたようだが、原発爆発への警告や、昨今のゆるキャラブームを皮肉った内容などは未来予知的ですらある
    但し、いくつか説教クサイ作品があるのが難点か。
    是枝作品として映画化もされているようなので見てみたい。
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    投稿日:2013.07.26

  • bell

    bell

    哲学的テーマを織り込んだ全11話の連作短編集。どの作品もドライで切ないんだけど、作者の人間愛が感じられます。映画化された「空気人形」に勝るとも劣らない秀作ぞろい。損得勘定ロボットの話とか好き。

    投稿日:2011.08.23

  • dai9323

    dai9323

    諦めてはいるけれど、諦めきれない。
    そんな矛盾がこの本の底流にはある。
    人は自己矛盾を抱えながら生きていくしかないものだ。

    ちなみにタイトルの空気人形は映画とはまったくの別物です。

    投稿日:2011.02.11

  • mongo

    mongo

    映画空気人形を先に観て買ったけど、ふとした時に何度も読み返してしまう作品です。
    哲学堂なんていうからちょっと構えたけど内容は読みやすかった。

    投稿日:2010.02.06

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