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福井晴敏 / 講談社文庫 (73件のレビュー)
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総合評価:
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masato
かなり久々の福井晴敏! 面白かった。 VIVANTよろしく、諜報活動にかかわる短編6編。 この独特の語り口は短編でも福井晴敏さんですね。 ■いまできる最善のこと 退役した男と見ず知らずの子供 山中で…追い詰められていきます。 まさに、いまできる最善のことを尽くす ■畳算 愛する男を待ち続ける女の悲哀 ■サクラ 19歳ながらもSOF上がりの少女との組み合わせ 任務の裏側にあったものとは.. ちょっと暖かい気持ちで終わる物語 ■媽媽 次作の前編? 子供を持つ母親がAP。そういうパターンってあるの? ターゲットが監視体制のなか戻ってきた理由.. それが故に母親のAPの気持ちが熱くなります。 ■断ち切る 隠居した天才すり師との作戦 媽媽の話からの続きです。 作戦失敗と思いきやの真相 ■920を待ちながら タクシー運転手の工作員。その男と組むのが若き如月。 これは、いろんな意味で深い物語です。 6編の中で一番好き。 随分と昔の物語ですが、楽しめました。続きを読む
投稿日:2023.12.10
pbh23864
国益という身勝手な理屈に振り回され、煮え湯を幾度も飲まされながらも、信念を曲げずに行動する人たち。 そんな人達の短編集。 最後の話以外は結構良かったんだが・・・
投稿日:2022.09.07
katsuya
こちらは国内の推理小説。「亡国のイージス」や「終戦のローレライ」の福井さんによるもの。これまでの小説と同様、大きな組織の理不尽な意向に左右される個人を描いている。個人と言ってもスパイや潜入捜査官のよう…な、一般市民とは言い難い職業だが、映画に出てくる特殊な人々というよりは、同時に母親だったり、友人同士だったりという点でとても感情移入できる。読み進めていくと動揺させられるし泣かされる。一途な思いは強いということを改めて感じた一冊。続きを読む
投稿日:2020.10.10
makoto084
日本に本当にいるかわからない、日本の6人の諜報員の話。引退したにもかかわらず諜報活動時代に殺めてしまったスパイの兄に復讐される話、爆弾を預かった老婆のもとへ派遣される諜報員の話、普段は諜報活動をしない…諜報員の冒険譚、産休明けの諜報員と犯罪者の交流、諜報員の復讐につきあわされる掏摸、諜報員の内通に巻き込まれ、親友を裏切ってしまった運び屋の話で構成。どれも骨太の短編なのだが、文体がとても重く、軽く読み飛ばして楽しみたかった僕には不適。緊迫感の描写が、あまりに重厚な語り口なので、あまり進みが良くなく最後までテンポを掴めなかった、そんな印象を受けた。続きを読む
投稿日:2019.03.25
2006takahiro
愛する男を待ち続ける女、隠居した天才的スリ、タクシー運転手として働きながら機が満ちるのを待った工作員。心に傷を持ちながら、独り誇りを抱き続けた者たちの消せない染み。あきらめることを知らない6つの魂が、…薄明の世界に鮮烈な軌跡を刻む。著者が織り成す切なく熱い人間讃歌、人生を戦うすべての者へ。続きを読む
投稿日:2018.06.16
ホーギー
自衛隊諜報機関が舞台の連作小説。 アクション小説は初めて読んだので新鮮だった。 アクションだけでなく、各話の主人公が抱える、組織の歯車として働くことへの葛藤などが涙を誘う。
投稿日:2017.12.11
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