【感想】小説 日本興業銀行(3)

高杉良 / 講談社文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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  • pacific@北海道

    pacific@北海道

     高杉良の企業小説。『小説・日本興業銀行 第三部』は昭和30年前後。造船疑獄、河上総裁の死、海運再編成と展開。

     キーマンの一人は一万田尚登氏か。日銀総裁・大蔵大臣で新聞紙上によく登場していた。正直言って、現職の大蔵大臣よりも存在感があった。(時代が違うから比較はできないが、政策決定で話題になった方と、漢字の読み間違いで著名とは違うような気がする)。

     一万田氏をはじめ、歴代の大蔵大臣が同省局長経験者、その先には池田勇人氏のような、いわゆる大蔵省閥(当時)のような存在が、わがくにの金融のみならず政界を動かす時代というものを、実感する時代のあったことを知る。

     海運再編成。1960年そこそこの運輸行政の主軸なのであろう。会社合併。これによって輸送運賃ダンピングが、抑止されたのかとおもう。大型化、近代化についで協業化の部分が、合併・再編成という形で「利益共有」というスタイルにおちついたのかもしれない。
     経済界の動きを、運輸行政と金融機関が指針を示す。結果、利益はどこに収斂していったのであろうか。そこまでは本著の責任ということではあるましが。
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    投稿日:2013.05.08

  • isojon

    isojon

    河上弘一元総裁が入院生活を送り亡くなる章が印象的だった。お見舞いに中山素平が来ると身支度をして迎えるところや、自分が入院する以前に妻の歌子を献身的に看病するところで、多くの後輩から慕われていた河上弘一の人柄が伝わってくる。続きを読む

    投稿日:2011.06.13

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