【感想】逃亡くそたわけ

絲山秋子 / 講談社文庫
(102件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
9
40
37
3
1

ブクログレビュー

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  • さいこんたん

    さいこんたん

    ある男女、恋愛関係でも、友達関係でもない、の二人の逃避行物語。絲山氏お得意のど直球な言い回しが小気味よい。この逃避行に楽しさ要素は全くないのだが、主人公たちがたどった道のりをドライブしたいと思った。

    投稿日:2024.02.19

  • ごはん

    ごはん

    このレビューはネタバレを含みます

    マレーシアからの帰国の飛行機の中で、旅の途中で本を失いまくり残った一冊
    すごいよかった、なんとなくずっと積読しててあまり読む気になれんかったんやけど、切迫感と神経と自然が、読み終わった後の余韻が、

    主題じゃないかもやけど男と女でも同志として共にあることの肯定がしみた

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.13

  • うえけん

    うえけん

    オフビートなロードムービーっぽい小説。
    特に大きなイベントはなく、淡々と主人国の二人が来るまで博多から鹿児島へと南下する。
    退屈と言えば退屈な話なのだが、ジャームッシュ映画のような「面白い退屈」と言えば良いだろうか。ストーリーの起伏ではなく、主人公二人の会話を楽しむ小説だ。

    「幻覚の方が実感なのだ」
    精神病院に入院している主人公が幻覚を表現した時のセリフだ。健康な人間でも不安に苛まれている時は、自分の想像が現実以上に実感を伴う。
    「あたし」と「なごやん」の会話が普通なだけに、病人と健常者の境界があいまいなものだと感じる。


    「幻覚の方が実感なのだ」
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    投稿日:2023.10.10

  • shiroyagie

    shiroyagie

    『末裔』を読んで、このひとの本をいろいろ読んでみようと思って、二冊目に読んだのがこれでした。うーむ、まあまあでしたかね。【2023年8月29日読了】

    投稿日:2023.09.10

  • とめこ

    とめこ

    ロードムービーみたいな小説。2人の逃避行。
    劇的な「救い」は訪れないし、2人ともこれからどうするんだろう的空気が読み終わっても胸に残るのだが、不思議と好きだった。雰囲気が、としか言えない。ロマンチックもカタルシスもない。けれど読んでいるあいだ心が凪になれる。

    虚しさと目的地のないどん詰まり感がある。カラッと、突き抜けた明るさもある。どっちをより強く感じるかは受け手によるのかも。私は前者かなあ。
    花ちゃんとなごやんでずーっとダラダラ逃げ続けてほしいなあ、と思った。無理だと分かってるから余計そう思うんだろう。
    続きを読む

    投稿日:2023.08.30

  • Jake

    Jake

    プリズンたる病棟からの明日なき逃避行。資本論の等価交換の呪文から逃れようともがく主人公と商品価値の象徴たる東京の呪縛に囚われるなごやん。行き着いた岬のラベンダーの香りが旅の終わりを納得させる。とても印象的な作品でした。続きを読む

    投稿日:2023.04.30

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