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岸本佐知子 / ちくま文庫 (12件のレビュー)
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れさん
大地の歌と爆心地で大爆笑 ちょっとした空き時間に読むのに最高なんだけど面白すぎて何回電車で笑いこらえたか、、、、 初めての岸本さんエッセイ、大好きになりました
投稿日:2024.04.25
isutabi
[1]初めて読んだ著者ですが、愛してしまいました。破壊的で危険です。ときおり吹き出すのを止めようとして「ふひっ!」とかいう音が出てきて周りに誰もいないのにキョロキョロしたり「く、く、く、く、く、く、く…」となって苦しかったり。こんなふうになったのは昔、ジェラール・ダレルの『虫とけものと家族たち』を読んで以来かなあ。 [2]ものすごい才能です。素晴らしい妄想力です。ぼくも妄想しますがなかなかここまではいけないので妄想の神様として崇めることにしました。 [3]挿絵がクラフト・エヴィング商會というのに惹かれて読み始めたのですが大当たりで初めて読んだわけなのでまだ何冊も楽しめると思うと嬉しい。 ■心覚えのためのメモ 生まれようと思ったって、なかなか日本三大ドヤ街で生まれられるものではない。(p.18) 実際に行くなどもってのほかだ。(p.22) もう手遅れだ。ボブとサムはすでに私の中に入りこみ、(p.30) ラジオ体操第−3。(p.38) やっぱりばれたのだ、と思う。何がかは自分でもわからないが、そう確信する。(p.40) 私とゴキブリは、連れのように並んで横断歩道を渡りきった。(p.62) いつそ、想念を物質化できればいいのに。(p.64) 正しい「ちょうちょ結び」の習得は大事にとってある。(p.78) 桃をご神体にした桃教、というのはないのだろうか。(p.82) 「鼎」とか「凹」なんかはいかにも魅力的な間取りだし、(p.86) 私が心の底からやりたいことは、たとえば、「つるっつるすること」だ。(p.92) おそらくもう五輪はいたるところに偏在するのにちがいない。(p.96) しかし成長は、いったんしてしまうとその後が存外つまらない。(p.132) そうやって一つひとつ自分をリセットしていき、まっさらな状態でもう一度成長の瞬間を味わおうという作戦だ。(p.132) きっとこれから先も何度でも忘れるだろう。(p.134) そしてもちろんみんな何らかの守護凡人になる。(p.144) 名前はとうしよう。「善の組織・ほほえみ」とか。(p.156) 自分から落ちたネジなのか。(p.170) 十字顔の人のそれまでの人生や、その日いちにちのことを考える。(p.174) ボトルの中身を説明しているのではなく、説明が中身を決定するのだとしたら。(p.251) かかとはわたしです。(p.264)続きを読む
投稿日:2024.04.14
yoshinar
翻訳家のエッセイ。たまたま手に取り1編読んでみて面白そうだったので読んでみた。面白いといっても爆笑というのではなく、クスッと微笑するような感じ。著者がどれだけ自分を滑稽に無様にドジに描いても、描いても…知的な感じがそこはかとなく漂う。続きを読む
投稿日:2024.04.03
キュアダイエットおじさん
このところ忙しくて、隙間時間にさっと読めるものを……と選んだエッセイ集、面白かったです 連載エッセイの文庫第三弾、ということですが、私はこの本が初めまして サラッと淡々とした語り口なんですけど、連…続で読むと想像以上にどっしりと重いというか、脳を使うような濃厚さがあります 本当に数話読んでちょうどいいような読後感 でも、一話一話を読んだ限りではそんな風には感じないんですよね なんでしょうこの感覚、不思議です 自身をぐうたらのダメ人間として描いてらっしゃるのですけど、それが営業的なビジネスぐうたらでなくて、本当に自然なノリのナチュラルぐうたらとして描かれているので、嫌悪感なく親近感と共に読み進める事が出来ました続きを読む
投稿日:2024.03.10
kzs
岸本さんのエッセイは文庫化したものは大体読んでるくらいのファンです。 今回もしっかり岸本節が炸裂していてほっこり、ニヤニヤ。 "いつか『グズな人には理由がある、ただしグズは魂と直結しているのでグズを…矯正すれば魂も死ぬ』というタイトルの本を書くのが夢だ。"(本文より) 切れ味鋭い文章が最高。 時々読んでてエ…?となるようなトリッキーな文章も味です。 それにしてもよくこんなに様々なことを読み手に面白いように(もしかするとご本人はそんな意図は無いのかもしれないけど…)書き留められるものだなあと感心する。 次作も心待ちにしています。続きを読む
投稿日:2024.01.19
dklikesv
エッセイというより散文詩のようであり非常に短い小説にも思えるなんとも不思議な岸本佐知子のちくま文庫エッセイシリーズの第三弾。単行本未収録作品11篇と文庫版あとがきが追加されて読み応えも今まで以上なのが…嬉しい。個人的には前2冊と比べてクラフト・エヴィング商會のイラストの質が低下したように感じた。文章と同じかそれ以上にユーモアやペーソスを感じ、非常にかわいらしさや親しみが伝わるのに簡単なイラスト、しかしよく考えられた作品であったのに、どれも凡庸な出来栄えだった。続きを読む
投稿日:2024.01.12
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