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嗣人 / 竹書房 (3件のレビュー)
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真夏日和
一気読み。 調べてみたら実話ベースのようで、ますます好みだった。 三池炭鉱があった熊本県の場所のはなし。 残穢も炭鉱のはなしだった。 だから同じにおいがしてとても好みだったんだなと思う。 穢ということ…ばにしてよいのかわからない。 その場所に残った穢。それはやはり生きているひとがかかわってはいけないモノなのだろう。 ソレに引っ張られたひとの魂も縛られたりするのだろうか。 短編集になっていてどれもこれも良かったけどあえて選ぶなら『バス停の影』『迷い鬼』『会議室の声』『箪笥の煤』『ヤマから響く声』が心に残る。 とくに『迷い鬼』新築を建てて住む若い夫婦のローンが大変なはなしとか、黒い影に遭遇してしまった実母が連れて行かれたとしか思えない突然死やそういうところもリアリティがあって実話怪談ベースの小説なんだなーと面白く読めた。『会議室の声』も怖くて、炭鉱の社宅があった場所って書いてあってそういう土地は全国にめちゃくちゃあるんやろうとゾクッとしてしまう。 ひとの魂って何なんでしょうね。 ほんまに面白かったのでお薦めします。続きを読む
投稿日:2024.04.30
MATSURI
熊本県荒尾市が舞台の怪奇譚。 実際にあった炭鉱にまつわる陰惨な話も多くある。 ここでのタイトルにもある「鬼(おに)」とは トラ柄のパンツを履いたものではない。 目に見えない超自然の存在。 死人の霊…魂、精霊、或いは人に祟りをする魔、 「鬼」とかいて「キ」と呼ぶ存在のことを指すそう。 テンポも良く次々と読めてしまう。 怖い話慣れした自分でもゾッとする話が多くあり、 怪談や洒落怖好きにはたまらない作品。続きを読む
投稿日:2024.04.29
さかな
土地に根付く怪談。 実話を元に作られている? やや怖さに欠ける部分や明確にならない部分が多かった。 その中にもいくつかゾッとする話が何話かあり、怖くないと気を抜いていたため楽しめた
投稿日:2024.04.24
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