【感想】天気でよみとく名画 フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ

長谷部愛 / 中公新書ラクレ
(4件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • osechies

    osechies

    夫が面白かったからと勧めてきた。

    絵画が好きな人なら読み物としては面白いかな。

    気象予報士が絵画を解説するとこうなるんだーって感じ。

    ぜいたくかもだけど、絵画や写真はカラーにしてほしかった。

    投稿日:2024.04.13

  • 中央公論新社

    中央公論新社

    この絵の降水確率は何%? 天気という視点から古今東西の名画を見直すと、意外な発見が! 現役気象予報士による美大の人気講義。

    投稿日:2024.03.22

  • hazel8483

    hazel8483

    楽しい!
    そんな目で絵画鑑賞したことなかった。
    そうだよね、写真がなかった時代
    絵画が、その頃の空気を残す良い情報源。

    オランダ、イギリス、フランスの絵画と
    日本の浮世絵、さらに漫画を取り上げて
    ここから天候がわかる」と
    解説してくれています。

    『鬼滅の刃』に登場した柱の必殺技をみて
    気象用語が語源になってるぅヽ(´▽`)/
    とテンションが上がる著者。
    本当にお天気のことが好きなんですねぇ。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.10

  • YAJ

    YAJ

    このレビューはネタバレを含みます

     新しい視点での名画解説で面白かった。

     が、「天気でよみとく」というほど、絵、そのものの理解のためにお天気を解説していくのではなく、名画の中の空模様から、その時の状況や、描かれた時代、地域の気象条件を 読みとくもので、むしろ、「名画からよみとく」と言ったところだろうか。

     いずれにせよ、フェルメールの絵に描かれた積雲から、その時の降水確率は10%くらいだとか、ちょっとした蘊蓄は面白い。
     また、フリューゲルの『雪中の狩人』を例に、

    「1550年から1849年の間はヨーロッパ全体が寒かったといい、絵画に雪景色が急に増えていった時期になった」

     という考察は面白い。
     もっとこうした古気象学的な考察も多いかと思ったが、そもそも、考古学的に気象を考察するには、「絵画」のほうが少ないか。

     舞台を日本に移し、浮世絵から読み解く天気は、広重と北斎の比較だ。
     広重が、比較的忠実に季節、地域に応じて空模様を描いていたのに対し、北斎は、むしろ作品のモチーフに合うように、自由にお天気を描いていた傾向にあるという分析も面白い。
     北斎の有名な「赤富士」の絵も、背後に広がるいわし雲から、「赤富士が見られる時の条件と異なります」と喝破する。
     北斎は、絵の主題に合うように「晩夏から秋の印象的な風景を合わせたのでしょう」と、著者は推測する。

     また、北斎の絵に見る「風」の描き方は、現代アニメにも大きな影響を与えたという考察も面白い。
     というか、浮世絵の時代から、脈々と日本の漫画、そしてアニメにはその技法が受け継がれているという証左か。

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    投稿日:2024.03.02

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