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恩田陸 / 講談社 (50件のレビュー)
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総合評価:
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綾
このレビューはネタバレを含みます
理瀬シリーズを集めた短編集。 「水晶の夜、 翡翠の朝」と「麦の海に浮かぶ檻」、「睡蓮」は別の短編集で読んでいたけど、こうして理瀬シリーズとしてまとめて読むと、より一層この世界に浸れて、面白い。 それから、このシリーズと言えば北見隆の装丁。やっぱり素敵。挿画も良かった。 水晶の夜、 翡翠の朝:ヨハン視点。 麦の海に浮かぶ檻:校長視点。 睡蓮:理瀬視点。 丘をゆく船:黎二視点。 幼い頃の出来事と麗子との出会いが描かれていて、その後を知っているから切なくなる…。とはいえ、黎二にまた会えるとは思っていなかったので嬉しかった。 月触:聖視点。 理瀬が学園を去った後の聖の学園生活と、理瀬がいた頃の学園生活の回想。聖視点で読むとあの時に何が起こっていたのかよく解る気がした。聖もこの学園に来るだけの人物だったのだと思った。この本の中ではこれの話が一番好き。 絵のない絵本:理瀬視点。 アリスとの出会いが描かれていて、まさかの梨南子さんの名前が登場。なるほど、そんな繋がり方だったのね。 何度も読んでいるシリーズだけど、またすぐに再読したくなった。
投稿日:2024.05.05
はるじん
理瀬シリーズ、最新作。 時間軸が前後するのが良い。 もう死んでしまったあの人の、生きて動いていた姿に会える。 校長の過去も、心構えする間もなく急に明かされる。 恩田陸さん、やっぱり好きだなぁ。
投稿日:2024.05.04
まふゆん
理瀬シリーズの短篇集。書き下ろし含む6篇収録。 大好きな「三月」から始まるシリーズの短篇集。でも既読作品ばかりだから、と様子見してたんだけど、やっぱり好きだぁぁぁ! 4作品は既読だったけど、読み返す…たびにこの世界に浸れて最高だし、未読の2作品も良→ このシリーズからしか得られないものがあるんだよ。本当に好き。大好き。 内容としては「麦海」の後日談や「黄昏」と「薔薇」の間の話があり、ファンブック的な感じを受ける。 「麦の海に浮かぶ檻」や「睡蓮」あたりは読むと「麦海」の解析度がぐぐっと上がるのでマジでオススメ。 ヨハン推しの私は「水晶の夜、翡翠の朝」や「月蝕」をニヤニヤしながら読んだ。好きぃぃー!!(笑) 「絵のない絵本」は「薔薇」の前のお話。一番ミステリっぽいかも。大人っぽくてコレも好き。 「薔薇の中の蛇」も読み返したくなるなー。はぁ。このシリーズの世界観ほんっとに好き。たまらない。続きを読む
投稿日:2024.05.01
kojirok1222
水野理瀬シリーズの短編集。 「ゆりかご」か「養成所」か「墓場」のいずれかと言われる全寮制の学園で、特殊な事情を抱える生徒たちに起こる奇妙な出来ごと。 それはしばしば失踪や人の死を含む。 短編集だけ…でも幻想的で不思議な雰囲気を味わえるが、本シリーズの読者にはより魅力的だろう。続きを読む
投稿日:2024.04.30
あまぐも
水野理瀬シリーズの短編集。全寮制の学園の特殊な事情とそこで過ごす生徒たちの隠された真実。校長の回想や理瀬の幼い頃、そして現在。不穏で緊張感に包まれながらも甘美で人のぬくもりを感じられる儚いひとときの居…場所としての学園には、まだまだ秘密が隠されていそうである。続きを読む
投稿日:2024.04.27
はなむぐりん
閉塞された空間での倦怠感と緊張、見目麗しい少年少女の凄惨な逸話など、その落差が背徳的な魅力を醸し出している。 最終話は、より強靭になった理瀬の活躍が嬉しい。無論のこと穏やかな話ではないのだが、映画のワ…ンシーンのようなからりとした印象だった。 檻と称されるようにあの学園が異質な環境であることは間違いないが、学園というだけでも少年少女が集まる閉じられた空間であり、お話が妖しさをまとう要素なのだと気付かされた。続きを読む
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