【感想】ユーカラおとめ

泉ゆたか / 講談社
(5件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
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ブクログレビュー

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  • nbyshrd

    nbyshrd

     アイヌの人達の過酷な生活の中にあって、明治政府の身勝手な進め方に憤りを感じます。

     知里幸恵の強靱な姿勢には感服します。私利私欲もなく、命をかけ、使命感で動く姿には、心打たれます。

    投稿日:2024.05.11

  • itomona

    itomona

    男たちの無邪気な情熱と善意に翻弄され傷つき続ける女達。その女達は反目し合いながらも支え合い繋がっていく。知里幸恵の評伝という形をとってはいるが、焦点はその一点に絞られている。読みごたえあり。

    投稿日:2024.04.27

  • Zuccha

    Zuccha

    このレビューはネタバレを含みます

    冒頭の養母マツの疑問「幸恵は、なぜお伽噺のような甘ったるいユーカラを残したのか」の答えは、書かれたのだろうか。

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    投稿日:2024.03.30

  • ktymknj

    ktymknj

    このレビューはネタバレを含みます

    (借.新宿区立図書館)
    『アイヌ神謡集』を著した知里幸恵の金田一京助家での最期の半年間。金田一京助は研究に打ち込むあまり他を顧みない、かつ少々頼りない姿に描かれている。妻の静江は精神的にやや不安定。関わりを持つ中條百合子は女性解放の闘士だが微妙に幸恵とはズレがある。そんな中で翻弄される病身の幸恵は自らの出自であるアイヌ民族について考える。みんな善意の人たちなのだが微妙なずれが結果的に幸恵の早世に結び付いてしまうというように描かれた小説。

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    投稿日:2024.03.29

  • ふう(ナオ)

    ふう(ナオ)

    知里幸恵は、言語学者・金田一京介の依頼により
    ユーカラの筆録・翻訳の手伝いをするため東京へ来た。
    北海道にいる時はアイヌということだけで差別を受ける。
    P123
    〈常に和人の下で、貧しく愚かに希望なく生き続けることを望まれているのだ〉

    東京見物も出来ないほど忙しく本の翻訳をする日々。
    体も弱く、無理をすると寝込んでしまう。
    アイヌ民族のために捧げたい人生だったが
    幸恵は19歳で命を落としてしまう。
    あまりにも短い。

    幸恵の目を通してその時代の女性たちの苦しみも伝わってくる。
    (和人、アイヌ問わず)
    アイヌの華やかな部分だけを目にしがちだが
    『ユーカラおとめ』を読んだことで
    知里幸恵さんのこと、アイヌの歴史を
    もっと知りたいと思った。
    巻末に書かれている参考文献を何冊か読むつもりだ。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.19

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