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アーロン・コーエン, 夏目大 / 亜紀書房 (2件のレビュー)
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Go Extreme
第1章 廊下とラジオ コミュニティの変化と新しいメディアが音楽を変えた 第2章 アイム・ア・テリング・ユー 新興のアーティストと起業家が拓いた新時代 第3章 ウィアー・ア・ウィナー ミュージシャン、活…動家、教育者たちが音楽業界を築き、発展させた 第4章 サイケデリック・ソウル シカゴの一九六〇年代のカウンター・カルチャーが社会運動と音楽の方向を変えた 第5章 ア・ニュー・デイ 一九六〇年代の闘いの答えとなったアフリカ中心主義と明確な政治的声明 第6章 リズムがすべてではない 企業の力が一九七〇年代のブラック・ミュージック、商業、政治を動かした 第7章 サウンド・パワー ファンク、ディスコと結束、分断、希望 第8章 未来予想 リイシュー、サンプリング、若いアーティストたちが再考するソウルの歴史続きを読む
投稿日:2024.02.19
hokkaido
ソウルというブラックミュージックの1ジャンルについて、私自身はそこまで詳しくないのだが、その中で最も敬愛するアーティストの一人がカーティス・メイフィールドである。 極めてソフトなその歌声と美しいメロ…ディー、ストリングスをふんだんに使ったアレンジなど、個人的な好みとして昔から彼の作品を愛聴している。本書は彼の出身地であるシカゴで生まれたカーティスらのソウルミュージックの歴史を描いた概説書である。 シカゴ・ソウルとして本書で扱われるアーティストは本書タイトル”Move on Up”という名曲を残したカーティス・メイフィールドと彼がソロ以前に活動していたボーカルグループ、The Impressions、シル・ジョンソン、ダニー・ハサウェイなどである。 本書ではアメリカ南部から北部への黒人の大移動によって都市動態が大きく変化したシカゴという都市の政治・社会・経済などの歴史を追いつつ、丹念に各時代でどのようなアーティストが生まれたのかを追っていく。特に新設されたレコード会社・レーベル、レコーディング・スタジオや優秀なスタジオミュージシャン、ラジオ局との関わりなど、ある種のインフラとして優れた作品が生み出されていくシステムに関する記述は非常に丁寧であり、汎用性あるメカニズムとしてのシステムの様相を知ることができたのは面白かった。続きを読む
投稿日:2024.01.14
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