【感想】黒い絵

原田マハ / 講談社
(92件のレビュー)

総合評価:

平均 3.0
3
23
37
21
4

ブクログレビュー

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  • こむぎ

    こむぎ

    『オフィーリア』を読むために購入しました。
    原田マハさんの作品は『本日は、お日柄もよく』しか読んだことがないのでだいぶ驚きながら読みました。何度もほんとに同じ作者さんなの?と疑いました笑
    個人的には『深海魚』と『オフィーリア』が好きでした。
    『深海魚』の独特の世界観がすごく素敵でした。ラストはイヤミスっぽいけどそれもまたいい!
    『オフィーリア』は『地獄変』(芥川龍之介)のオマージュ的作品なので、『地獄変』を知っているとさらに楽しいかも。
    『キアーラ』と『向日葵奇譚』はよく分からなかったのでもう一度読んでみようかな。
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    投稿日:2024.05.07

  • もかぴ

    もかぴ

    初めて原田マハさんの作品を読んだ。イメージと違ったので、これが1冊目というのは良くなかったのかもしれない。短編が続いていて、どれも絵画や美術に関する話だった。そして全部の作品がどこか湿っている、濡れているような感じがした。そして耽美で官能的な表現もあり、後ろめなくてはならない背徳的な感情も多く出てきた。女性としてのプライドや、「どうにもならなさ」みたいなものを感じた。私は美術に詳しくないので、タイトルや出てきた地名をもとに調べて、へぇこの絵のことね、と照らし合わせながら読んでみた。本場へ行って本物を見てみたい。「指」は艶かしく、誘われているような感覚になって、読んでいて不思議な体験ができた。今度から仏像の手に注目することになると思う。そして「オフィーリア」この絵画は美しいと思っていた。娘のために父が最後にできること、絵として残すこと、という言葉が心に残った。絵にはそんな意味が込められることもあるのかと。ただ見ているだけじゃわからない背景もあるんだな。最後の「向日葵奇譚」は、奇譚というタイトルが付けられている通り不思議な体験だ。私はゴッホが好きなので特に集中して読んでしまった。最近の日本でのゴッホブームには驚かされるものがある。ゴッホの陰気な性格が日本人の気質に合っているのかなとも想像していたが、ここまで解像度の高いゴッホを持ってこられると、納得せざるを得ない。そして表紙の絵は何なんだろう。私にはこの絵の意味も、黒い絵という意味も分からなかったので、ネットの海から心にピッタリ落ちてくる言葉を見つけてこようと思う。続きを読む

    投稿日:2024.05.05

  • せりぐまん

    せりぐまん

    今までの原田マハ作品とは全く違う物だった。原田マハデビューをこの本でしてしまった方は、誤解すること間違いない。
    ものすごく刺激の強い話だった。
    オフィーリアと向日葵奇譚は好きだった。
    原田マハ先生の新境地という感じなのか。私には少し刺激が強すぎて、いつものマハワールドの方が好みだ。続きを読む

    投稿日:2024.04.28

  • やさしい犬

    やさしい犬

    美術品をモチーフにしたエロティックで仄暗いオムニバス作品集。

    闇の芸術鑑賞といった感じの作品。読者である私が美術史に浅学なため細かなネタが拾いきれなかった。もっと詳しい方ならそれなりに楽しめるのかも続きを読む

    投稿日:2024.04.28

  • しゅく

    しゅく

    半分まで読んだけど、最後まで読みきれなかった。

    原田マハさんの本で初めてです。
    短編集だけど、終わり方があまり気持ち良いものではなかった。

    なんだろう、とても嫌。
    言語化するのが難しい。

    原田マハさんの1作目に読む本がこの本でなかったことがとても良かった。
    私にはまだこの本の魅力を見つけることが出来ないや。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.26

  • まあ

    まあ

    このレビューはネタバレを含みます

    短編集だった。
    そして、エロイ話が多かった。ちょっとびっくり。
    「オフェーリア」が面白かった。
    確かにあの、死にかけ数秒前の絵に意識があったとしたら
    ずっと永遠に死にかけ数秒前で、それはそれでしんどいだろうね。
    でも沈む前でよかったと思う。沈んでる真っ最中だと永遠に苦しい時間だし。
    とはいえ、
    その「死ぬ娘」を描くために、画家の娘(そこにいたるまではいろいろあるんだけど)を沈めるという・・ね。
    そして画家はその様子を必死で描く。
    「地獄変」の物語と同じだわね(それを参照された?らしい)

    「向日葵奇譚」は
    ゴッホを舞台で演じる役者がでてきて、
    一瞬、SUPEREIGHTの安田君?!って思ってしまった。
    (安田君は原田マハさんの「リボルバー」の舞台でゴッホを演じている。娘が舞台をみてすごく面白かったと報告してくれました)
    でも、ぜんぜんそんなんじゃなくて、
    ゴッホが狂気的な人ではなく、もっと普通の人だったら?的な舞台をつくるという話。その話も興味あるから、読んでみたい。
    「さよならソルジュ」という漫画で、ゴッホは普通の人なんだけど(周囲が死語逸話を作り出して伝える)、
    原田マハさんの分で、その「普通のゴッホ」を読んでみたい。

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    投稿日:2024.04.24

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