【感想】ゲノムでたどる 古代の日本列島

斎藤成也, 山田康弘, 太田博樹, 内藤健, 神澤秀明, 菅裕 / 東京書籍
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • まるまるまるこ

    まるまるまるこ

    ニュースでは、日本の科学技術の衰退が取り沙汰されているが、このように素晴らしく、面白い研究者の方々がいらっしゃるんだ、と感動すらしてしまった。中高生にもわかりやすい、多分習ってる範囲の知識で理解できるように書かれているのでぜひ読んでもらいたいなと思った。

    この本は、文部科学省の資金で5年間行われた新学術領域研究「ヤポネシアゲノム」をまとめたものである。こんな研究がされていたのを私は知らなかった!ニュースとかでやっていたのかな?もっと世に知られてもいいのでは?(単に私の知らないだけ?)

    研究は淡々と地道に努力を積み重ねるイメージがあったが、他の分野の人との関わりやつながりも大事なんだと思った。いろいろな分野の研究者の方がつながって大きな研究や成果が生まれていくのだなと感じた。
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    投稿日:2024.05.16

  • riocampos

    riocampos

    このレビューはネタバレを含みます

    第3章「アズキはどこで生まれたのか」だけ読んだ。日経サイエンス2024/2「アズキ 日本から大陸に渡った作物」記事での物足りなさからこちらの記事へ移動した。
    栽培種アズキと野生種ヤブツルアズキ(アズキと比べて黒くて小さい)との遺伝子配列、特に実が赤色になる遺伝子を特定して比較し、栽培種アズキと類似の遺伝子配列を持つ野生種を見つけたと。それが長崎県の野生種。とはいえ鳥が運んでしまうこともあるので、西日本のどこかでこの野生種の先祖が居て、それが栽培種アズキへと分岐したと考えられる。つまり栽培種アズキは日本産との結論。なお他にも「栽培種アズキの起源が日本列島である強い証拠」を発見していて、いずれ論文にするとのこと。期待したい。
    なお日経サイエンス記事はインタビューによるものなので研究内容が要約されていたが、こちらの記事はご本人の筆によるもの。どちらかと言えば余談(前置き)が多く、そこが面白い(前野ウルド浩太郎氏に近い気配を感じる)。いずれ単著を著していただきたい。

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    投稿日:2024.01.29

  • あがり

    あがり

    バイオと考古学の融合。
    そこからわかってくる新たな事実。

    特に一章の山田氏の実地経験の話が興味深い。

    読了60分

    投稿日:2023.12.04

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