【感想】露出せよ、と現代文明は言う 「心の闇」の喪失と精神分析

立木康介 / 河出書房新社
(7件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • りへまる

    りへまる

    ラカン理論が難しかったので、その辺はサラッと読んだ。「無意識」を手放しつつある現代と精神分析についての本。この本を読んで、「フロイト他諸々の精神分析って、ただのキモい妄想だろ」という認識はとても改善された。続きを読む

    投稿日:2023.08.06

  • ハマー

    ハマー

    非常に興味深い現代の精神分析による現代社会論。
    求めるものが与えられ続ける資本主義・情報社会のなかではセクシュアリティ-無意識-思考の価値が重視されなくなり、社会的権威としての統計的超自我に支配された行動心理学的な人間像が支配的になる?
    精神分析・精神医学の現状についても触れられており精神分析の理解も深まった。
    続きを読む

    投稿日:2021.10.16

  • すう

    すう

    ともすると認知行動療法に駆逐されがちな精神分析の現代的な状況から、フロイト〜ラカンへと繋がる精神分析の系譜とその思想の、今日的な意義をあらためて問うている。

    投稿日:2021.02.24

  • osawat

    osawat

    ☆著者は、サカキバラや宮崎勤に対する宮台や大塚の言説に違和感を覚える著者。彼らは心に闇があったというより、「心の闇」がなかったのではないか。彼らがネガで自分がポジではなく、むしろ、彼らがポジであるという意識になぜ立つことができないのだろうか。
    ☆だが、わかるのはここまで。ラカンの話になると、読む気にならんな。
    続きを読む

    投稿日:2018.11.13

  • とりもも

    とりもも

    個人がこれほどまでに「私」を露出するようになったのは、何時からなのだろうか。そこには精神的解放があるのか?
    日本で精神分析が一般化しなかった理由は何だろうか。

    投稿日:2014.04.20

  • abetakabehiroab

    abetakabehiroab

    面白かったです。

    卑近な文化の話から始まり、このあたりは大澤真幸の現代文化論と重なる感じ。オリジナリティがないというわけではなく、アプローチの角度や論点の違いはあるにせよ、結論としては同じ地平にたどり着いた、といったところ。

    後半になるに従い、フランスの精神分析業界のコアな話が増える。ラカンを論じる人はこのあたりのコアな話が好きなんだよな、と思わせられたにせよ、「フランス精神分析業界のコアな話」をここまでクリアに論じられたことはなかったと思う。
    続きを読む

    投稿日:2014.02.16

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