【感想】余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました

結城芙由奈, ザネリ / レジーナブックス
(2件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
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ブクログレビュー

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  • ゆき

    ゆき

    タイトルから余命宣告を受けたけど、医療が進歩したとか、他国で治療法が見つかったとかで完治してハッピーエンドなのかと思いきや違いました。

    生後まもなくから教会で育ち、貴族家庭に引き取られる。
    引き取った理由が身勝手なものだったため、両親とその後生まれた実子の妹や使用人たちからも虐げられてきた。

    体調が悪いのは分かっていたものの、当然家庭の医者にも見てもらえず、いよいよとなり診療所に訪ねたときには余命宣告を受けるほど悪化していた。

    それまで当たり前のように虐げられていることを受け入れてきたけれど、残り少ない人生を謳歌するため奮闘していく物語。

    婚約者は全くヒロインを顧みるどころか、妹と仲良くしてヒロインに冷たくあたっていた婚約者に助けられたが、その後婚約破棄をする。

    元婚約者は確かにポンコツではあるが、根は悪くない人でよく言えば素直な人。

    妹と義母に邪魔をされてしまったばっかりにすれ違いになっただけだった。

    結果的に元婚約者が、ヒロインを家族のもとから救い出された。

    教会で一緒にいた人たちと再会したり、本当の両親と再会したり出来た。

    書籍は「1」と表示されていないので、これで完結と思ってしまうと色々なことが不明なままなのでモヤりますが、それは違います。

    また続きがあり、アルファポリス⇒小説家になろうに投稿されていて、そこで完結まで読むことが出来ます。

    途中で、まさかのバットエンドか!?と思われましたが、最終的にハッピーエンドになるまでの過程で、そうきたか!と思わず唸りました。

    結果がわかったときに、あれが伏線だったかと気が付きました。

    書籍の続きには、他の登場人物ひとりひとりの背景が深掘りされているのが、個人的にはとても良かった。

    元婚約者同様、恋愛が描かれる男性側は何故かポンコツだらけなのは、作者様の傾向かもしれませんが、何故そうなるかなーと思わず頭を抱えたくなる場面が出てきます。

    ハッピーエンドに向かう過程は、完全にご都合主義ですが嫌いではない。

    途中、とても切なく泣ける物語で最後まで読んでほしい作品。
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    投稿日:2023.10.16

  • いこ

    いこ

    このレビューはネタバレを含みます

    帯に「大逆転ストーリー」とあったけど、そこに辿り着く前に終わってしまった印象。
    解決したのはアゼリアの実の両親との再会くらいで、彼女の病気のことも、婚約者とのことも、彼女に唯一優しかったカイのことも、伏線を多少用意しただけで解決しないままな。
    消化不良感が否めない。
    対してアゼリアの辛い立場の描写が多いので、それを払拭できるだけの幸せな展開やざまあ展開が欲しかったところ。
    1巻表示はないけれども続きものということだろうか。

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    投稿日:2023.09.09

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