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デボラ・キャメロン, 向井和美 / ちくまプリマー新書 (5件のレビュー)
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総合評価:
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gaaco
(西欧)フェミニズムも200年の歴史がある。 その間にフェミニズムは、「フェミニズムズ」となった。 あるフェミニストのある主張が、他の立場のフェミニストには受け入れがたいものになる。 現代のフェミニ…ズムが「インターセクショナリティ」(交差性)を無視できなくなっているからだ。 そうして、そのフェミニスト同士の軋みが、反フェミニズムの動きを利することになってしまったりする。 それから、フェミニズムはファッションアイテムのように、消費されるアイコンになってしまったりもしている。 本書は、こうした複雑な現代フェミニズムの状況を、「支配」「権利」「仕事」「女らしさ」「セックス」「文化」の各局面から見ていく。 例えば、代理母の問題。 女性が自分の身体を自由に使う権利はある、という主張がある一方で、グローバリズムの中の経済格差の中でそうした選択を選んだ(選ばざるを得なかった)女性の身体が、第三者に管理されていく状況を認めていいのかという視点も無視できない。 本当に、一筋縄にいかない問題だらけ。 その意味で、「はじめての」と銘打たれている割には、かなり歯ごたえがある気がする。 複雑な議論に、読者としては引きずり回される気分にさえなってくるが、見失っていけない土台は一つ。 女性は男性と同じく尊厳のある人間であること。 言い換えれば、女性が女性であることを理由に暴力にさらされることを容認してはいけないということ、だと読みとったが、どうなんだろうか。続きを読む
投稿日:2024.03.10
shogotanaka
はじめての、と銘打っているわりにはわかりにくい。フェミニズムが相反する主張をしており、それぞれの言い分を取り上げるせいで、結局何がしたいのか話について行きづらい。例えば、化粧。男性優位社会に迎合するも…ので反対すべしという意見と、自分の好きな選択なのだから奨励すべしという意見があり、それぞれに理由があるように思う。 色々な切り口からフェミニズムの議論が紹介されるけど、いまひとつ消化しにくい。続きを読む
投稿日:2024.03.06
志鳳
フェミニズムに関する諸問題について、歴史的変遷とフェミニストたちの運動について、平易な文章で説明されている。元々が海外の研究者の著書を翻訳したものであるせいか、問題意識の共有が少し難しく、なかなかこち…らの頭に入ってこないところもあった。続きを読む
投稿日:2024.01.04
大吉堂
いやあ面白い。フェミニズムとは何かを英米の歴史を元に解説する。 フェミニズムは一枚岩ではなく多面的構造をしている。切り口により目指すものも意図することも変わる。オシャレひとつにしろ、それは束縛なのか自…由なのか意見は分かれる。 平等であるためには全員を同じ扱いにすればいいのか。同じでないから生まれる平等性もある。 何よりも女性が性の自律的な主体であり、決して誰かの快楽や利益のために利用される対象ではないのが大切。 そこにセクシャルマイノリティ、社会的地位、貧困、人種問題なども絡まし展開する論法に感銘を受ける。続きを読む
投稿日:2023.12.08
デニーズ
まあまあ読みやすいしスッキリした結論が用意されてない読後感なのも学術書っぽくていいと思う しかしフェミニズムは派閥が多くて難しいなぁ……
投稿日:2023.10.07
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