【感想】カウンセラーはこんなセルフケアをやってきた

伊藤絵美 / 晶文社
(25件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
12
7
5
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ブクログレビュー

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  • たむくん

    たむくん

    認知行動療法。自分は過去に休職経験もあり、その時に知り、その後、伊藤先生の本もたくさん読みました。
    自動思考を書いて、自分の思考の癖を知り、認知の歪みを認識したり、行動を改めたり…。
    著者のようなカウンセリングの人にも役立つようで、自分のためになったとも書いてある。
    というのも、著者自身が依存症や母親との関係などを経て、鬱になった経験も告白している。著者のような明晰で、メンタル事情に詳しい方でも陥るとは。 
    そういう意味でも、とても親近感が沸く内容でした。
    いろんな立場の人たちが、その立ち位置で頑張り、時には調子を崩すこともありながらも、自分自身をケアしている。そんな人たちの存在に助けられる思いがしました。
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    投稿日:2024.06.02

  • natsu

    natsu

    呼吸や五感、心に浮かんだこと(自動思考)をそのまま受け入れ、流すマインドフルネス。
    自動思考とそれを助ける思考を対話させる認知再構成。
    小さい自分の声(本音)をちゃんと聞いてあげること。

    少し意識していけたら良いなぁと思う。

    1章は興味のない人は飛ばしても問題なし!
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    投稿日:2024.05.22

  • kusukosu214

    kusukosu214

    著者のコーピングの本を読んだことがあって、その発展型と思って読みはじめたら違った。ゲームセンターに入り浸りになるとことろや、お母さんとの関係とか。ここまで書いていいのかな? という思いと、ここまで書いてしまう覚悟のようなものを受け取った。

    ・大学卒業後、院に進学した著者は、卒業前にクリニックで働き始める。それがとても楽しかったので、現場で仕事をするのなら博士号はいらないかも、と思い、研究会の先生にそれを伝える。すると普段温厚な師が烈火のごとく怒った。
    p57
    「君は大学院の博士号まで進学し、最も高度な教育を受けた人間になった。高度な教育を受けるには、莫大な人の手と資本がかかっている。つまり多くの助けを得て、君はここまで教育を受けてきたのだ。そのような人間には責任がある。それは研究をしたり、人を育てたりするなどして、社会に恩返しをする責任である。自分が楽しいと言う理由だけで、そのような責任を放棄するのは、許されない。まさに無責任である!」

    *大学院へ行った経験もない私だけれど、この言葉は染みる。「学ぶ人の責任」って考えたことはなかったけれど、確かにそうだろう。それは大学院に限らず。
    結局、著者は博士号を取ってその後も現場で働き続けている。現場にずっといるから博士号がどれほど不可欠だったかはわからないけれど、この時先生に言われた「教育を受けた者の責任」という考え方が、その後の著者の活動の支えとなった。
    そして

    p59
    「私はちゃんと責任を果たせているだろうか。恩返しができているだろうか」と自己点検する癖がついたのです。

    素晴らしい。
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    投稿日:2024.05.22

  • いずみ

    いずみ

    このレビューはネタバレを含みます

    公認心理師・臨床心理士である伊藤絵美さんの日々のセルフケアや、先生自身が有しているスキーマについて自己開示してくださっているエッセイ本。

    カウンセラーになった経緯、家族のこと、セルフケアでも用いられているマインドフルネスや認知行動療法、スキーマ療法などもりだくさんに書かれている。実践してみたいワークもたくさん。

    才能にも環境にも恵まれた安定の人生を歩まれている方かと思っていたら、とんでもなかった。とんでもなくがんばってこられた方だった。そして人間らしいというか、先生がとても身近に感じられてうれしかった。

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    投稿日:2024.05.19

  • Amy

    Amy

    伊藤先生は心理学の有名な先生であり、きっと良い環境で育って、高学歴で、順風満帆にお育ちになったのだろうという勝手なイメージがあったので、伊藤先生も様々な場面を乗り越えてきたこと、依存状態に陥っていたことに驚いた。そして、依存症に陥るのは人間誰でも可能性があること、頭の良い人でもそのような状態になり得ることから、そのような人への偏見の目を持っている自分の愚かさに気がついた。依存症の方に対する自分の厳しい目が変わった本となった。続きを読む

    投稿日:2024.05.13

  • ヒイラギ

    ヒイラギ

    このレビューはネタバレを含みます

    スキーマ療法の第一人者とも言える伊藤絵美先生が、まさかここまで赤裸々にご自身の体験やセルフケア方法について語ってくれるとは…!
    想像を大きく越える、ある意味で暴露本でした。

    先生が実践されたケア方法だけあり、どれも実際に取り入れやすいものばかり。
    個人的には、ネガティブな自動思考でいっぱいいっぱいになってしまったら「うんこを流すイメージ」で対処するのが性に合っているように思います。

    他にも自制が効かないときは、自身のインナーチャイルドを優しくガイドするだとか、なるほどと思うケア方法がたくさん紹介されていた。

    実は本書は図書館で借りたのだけれど、一冊置いて手元に置いておきたくなった。

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    投稿日:2024.05.10

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