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宮脇俊三 / 中公文庫 (4件のレビュー)
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harumi nakano
本編が発売したのははるか昔だが、完全版として ・戦前・戦中に加えて、戦後を増補 ・北杜夫との対談 と、鉄道の歴史を紐解く贅沢な文庫本だ。 著者は「鉄道無常(酒井 順子)」で初めて知った経緯があり、本…作を読むこととなった。贅沢な子ども時代だから、知ることが出来た鉄道の状況だが、現代には本当に貴重な資料物である。 戦争前後の過酷な交通事情を知ることで、改めてのんびり電車旅ができる幸せをかみしめたい。 鉄道ファンがいる限り、絶版にはならないと思うが、著者作をこれからじっくりと拝読していく。続きを読む
投稿日:2024.05.09
kosuzu411
第二次大戦後70年を越え、その当時を生きた人々の生の声を聞く機会がいよいよ失われてきていますが、書籍であれば(多少の脚色は覚悟しつつも)それらに触れることができます。 この本の著者は大正の生まれ、戦前…・戦中を学生として関東、そして疎開地の新潟で過ごし、山形で終戦の報を迎え、戦後は編集者、そして紀行作家として活躍された宮脇俊三さんです。 戦争関連の本といえばその悲惨さを伝えるためのものが多いですが、宮脇さんはひたすら電車に乗ること(時刻表を読むこと)に熱中しており、作中の東京大空襲の様子など臨場感にあふれながらも淡々と、そして時にはユーモアを交えながら語られるさまに悲壮感といったものはあまりありません。一方で、食料が不足していた日常など、当時の様子をまざまざと読者に知らしめる筆致は、さすが元編集者だと感じました。 戦争に巻き込まれる市井の人々の様子について、気負わずに知ることのできる良い本だと思います。ただし、鉄道に興味がないと読むのはしんどいかもしれません。続きを読む
投稿日:2023.12.19
ちゃいこ@15X5
淡々とした文体の中に時折その時代を切り取った一節が混じる。戦前戦後を扱った他の文献では出逢えない魅力。
投稿日:2023.07.09
中央公論新社
ハチ公のいた渋谷駅、玉音放送を聞いた今泉駅。歴史の節目は鉄道とともにあった。元祖・乗り鉄による昭和史にエッセイ、北杜夫との対談を増補した完全版。
投稿日:2023.06.12
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