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門田泰明 / 徳間文庫 (1件のレビュー)
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浩太
2章の構成だが、1章は月刊誌、もう1章は文庫本への付録として書かれたもので、主人公が同じ以外は全く別物のように読めてしまう。 1章は親友夫婦が襲われて夫は死亡、妻は重症となる。この夫は酒の席での喧嘩と…労咳が原因なのか旗本を追放されるが、この理由が最後まで不明。襲われた理由も何となく分かるが、詳細は出てこない。主人公の日暮坂道場主の竜之介は犯人の手掛かりを求めて道場の総本山がある甲州へ行くが、行った先は残っていたものの恩師の娘が庵主となる尼寺に変わっていたが、これも詳細は不明なまま。 2章は訳ありの青年剣士と母親の話し。最後の方に青年剣士の出自が明かされる。この母親は竜之介と過去に相思相愛の仲だった模様。この面影を求めて、親友の妻や暴漢から救った商家の若妻に懸想する竜之介。他にも50歳を超えて白髪となっている主人公は駆けては転んだり、闘いの途中に息切れしたり、いつもの主人公とは違った描き方。 なお標題の右肘斬しも当初竜之介は出来ず、甲州に向かう途中で同じ高弟仲間から教わったもの。闘いの中ではギリギリ最後でやっと出てくる。 浮世絵宗次や宗次に出て来た笠原舞なども書かれているが、闘いには宗次は全く関係なかった。 いつもの門田泰明剣戟文学ではあるが、内容的にはスッキリせず、幾つもの疑問のまま終わった感じ。続きを読む
投稿日:2023.06.11
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