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永吉希久子 / 中公新書 (9件のレビュー)
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tomtomusc
日本の移民は、永住する意図を持ってきた人物となっているが実際は流れで居ついているケースがほとんどでこの定義は使えず、単に生まれた国から移り住んできた人とする。 短銃労働者の受け入れのサイドドアは在留者…/3世までの日系人、技能実習生である。 日本の移民労働者は、明確に経済に労働者の置換ている様子はなく、日本人がいない、3Kでやりたくない労働力を埋めていると考えている。一方安い労働力は資本投下を遅らせ、競争力のない企業を生き残らせることを示唆するデータもある。 より問題として取り上げているのは、移民の社会への包摂である。それがうまくいかない限り、一時的な労働力の供給にとどまり、日本が選ばれることは少なくなっていくと考えられる。 日本では明確にしておらず、非常にゆっくりと権利を認めてきているが、その分、地域住民などと分断が起きやすい、まずお互いの自治会などでの同レベル(職場上下とかでなく)交流が必要で、自治体などもそのメッセージをつ与えたり、国家レベルでサポートする法制度を準備する必要がある。続きを読む
投稿日:2023.09.03
よしだ
複雑な要因が絡む移民問題を、丁寧かつできる限り網羅的に分析しようとした良著だと感じた。 特に、移民の増加による治安や文化への影響については、諸外国のセンセーショナルなニュースを見るうちに、自身も少なか…らずネガティブなイメージを持ってしまっていたが、客観的なデータを無視した一面的な見方による偏見であったことを痛感した。 少子化やグローバル化が進む日本において、移民・難民の受け入れは避けられないだろう。筆者が言うように、多様化のプロセスで顕在化する問題を「移民問題」にすり替えることなく、我々の社会に潜在していた問題として議論をしていくことが大切である。続きを読む
投稿日:2023.07.24
chie_e
22/01/15読了。 結びの文を心に留めておきたい。 「移民問題」は「移民が引き起こす問題」でもなければ、「移民のために考えるべき問題」でもない。直接的間接的にかかわってきたすべての人が当事者であり…、自分たちがその構成員となる社会のために考えるべき、社会問題なのだ。続きを読む
投稿日:2022.01.15
ジマ
移民問題について軽くサーベイしてたときに著者の記事をみつけて興味を持ったので手にとった。 移民関連で生じる問題を種類別に、丁寧に説明している。 先行研究も多くとりあげられており、主観ではなく研究結果…ベースでの解説なので、いろんな観点を比較検討しながら理解をすすめられるのが良い。 取り上げられている主な移民関連問題 ・移民受け入れに伴う経済的影響 →受入国の労働者の失業や賃金の話など ・移民受け入れに伴う社会的影響 →犯罪率に影響があるのか ・移民の統合に向けて →各国での取り組みや課題など続きを読む
投稿日:2022.01.04
夜田わけい
・明治期は日本は移民輸送国家で、1940年まで移民輸送があった。太平洋戦争後、旧植民地出身者は外国人になった。 ・移民は一概に経済成長とはつながらない。高度人材は日本への定着率が低い。
投稿日:2021.10.08
ウカ
外国人をテーマにしたものは、質的なものが多いけれど、この本はデータが多く、とても参考になった。 日本社会が抱える課題の解決を先送りにして、外国人の問題にしているという指摘には拍手喝采したくなった。
投稿日:2021.09.23
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