【感想】女子大生つぐみと古事記の謎

鯨統一郎 / ハルキ文庫
(5件のレビュー)

総合評価:

平均 3.2
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ブクログレビュー

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  • isutabi

    isutabi

    【感想】
    ・名前は聞いたことがあるが読むのは初めての作家。
    ・老後の楽しみにしようと思ってることのひとつに「古事記」の翻訳を精読してみようかとかいうのがあるのでタイトルに関心。純粋に作品として読んでみたいと思うけど古事記というとちょっと付加されるなにやらもある。今回の話はその「なにやら」っぽい部分。
    ・個人的にもっとも嫌いなひとつがレイプシーンで、いきなりそれをやろうとするヤツが出てきたのでシラケてしまって以降なかなか入り込めなくなった。そのままの気分でラストまでいってしまい楽しめなかった。

    【一行目】
     河原で幼女が石を拾った。

    【内容】
    ・草薙剣に関してつぐみが狙われているらしい。なぜなのか? 彼女を守るのは以前他の作品に出ていたらしいライターの犬飼。


    ▼草薙剣に関する簡単なメモ

    【阿知波理緒/あちは・りお】つぐみの親友。
    【五十嵐爽風/いがらし・さやか】→爽風
    【井辻】警視庁のSAT隊員で射撃の腕は隊員中でも有数。
    【犬飼大志郎/いぬかい・だいしろう】「週刊ワード」「週刊ヴァーチャル」のライター。背が高く整った顔立ちで口がよくまわる。Jリーガーを目指していたらしい。つぐみを守って活躍する。
    【井上照志/いのうえ・てるし】般若の高校の同級生で影響を受けたらしい人物。ギリシャ彫刻の研究をしていて今は出雲大学の教授。
    【上原忍/うえはら・しのぶ】華席院代表。五十二歳。
    【内野旭/うちの・あさひ】養護施設「ライフポート」の園長。四十八歳。
    【内野実枝子/うちの・みえこ】旭の妻。
    【岡本満里子/おかもと・まりこ】女性初の首相。
    【小倉大地/おぐら・だいち】城南署刑事。二十六歳。痩せていて鋭い目つきと雀斑。
    【華席院/かせきいん】祠剣会が立ち上げた政党と言える。その理念は世界平和の実現だとか。そのためには日本が世界の中心になる必要がある。
    【川端四郎/かわばた・しろう】警視庁捜査一課刑事。五十三歳。ガッシリした体格。
    【草薙剣】古事記で有名。
    【倉本淳治/くらもと・じゅんじ】警察庁長官。
    【グリーン協会】探偵社。祠剣会、虎泉組とつながりがある。
    【虎泉組/こいずみぐみ】暴力組織。祠剣会とつながりがある。
    【鯉沼俊平/こいぬま・しゅんぺい】つぐみが憎からず思っている異性。
    【爽風/さやか】五十嵐爽風。つぐみの友人。
    【三種の神器】草薙の剣、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、八咫鏡(やたのかがみ)。
    【祠剣会】政治団体? 華席院のバック。
    【柴峡子/しば・きょうこ】コンピューターにとても精通している二十二歳。グリーン協会所属のようだ。
    【十菱仙蔵/じゅうびし・せんぞう】グリーン協会所属。
    【神武天皇/じんむてんのう】初代天皇。架空の存在らしい。架空の彼が東征を続けたことになっているのは?
    【高井照夫/たかい・てるお】警視庁捜査一課長。五十歳。眉間の皺が目立つ。
    【千葉貴子/ちば・たかこ】ラジオ局関東放送のレポーター。
    【対比地翔/ついひじ・しょう】グリーン協会所属。実質的には虎泉組の実働部隊。
    【つぐみ】森田つぐみ。主人公。吹奏楽部。「般若鶫/はんにゃ・つぐみ」という人物だとあちこちから思われている。胸にX型の痣がある。この人、おかしいところがある。レイプされそうになっても、自分の胸の写真がネットにアップされても、命を狙われるようになっても、どこか平然としている。
    【天皇】初代から九代までは架空の存在なのだとか。
    【那芸神社/なぎじんじゃ】天橋立の南にある。鳥居の横木の下の方(貫)が剣の形をしている。
    【成川翔太/なるかわ・しょうた】藤川強の友人。
    【野澤慎ニ/のざわ・しんじ】那芸神社の神主。
    【花川】グリーン協会の事務担当。各種行動計画も立てる。三十六歳。
    【般若恒成/はんにゃ・つねなり】祠剣会のメンバーだった古事記研究者。
    【ヒヒイロカネ】鉄の一種と思われる金属。森田圭介は餅鉄(べいてつ)だと考えている。オリハルコン、ミスリル、アダマンタイトなどもその類いか。草薙剣をはじめとする三種の神器はヒヒイロカネで作られている可能性がある。
    【藤井直也/ふじい・なおや】虎泉組組長。まぁ二十代。
    【藤川強/ふじかわ・つよし】資産家の息子。つぐみをレイプしようと企んでいた。
    【星野仙夢/ほしの・せんむ】編集プロダクション「スタープレス社」社長にして「週刊ヴァーチャル」編集長。
    【ほとぎ征治朗】祠剣会会長。四十歳。
    【ボランチ】バー。
    【松山怜奈/まつやま・れいな】資産家の娘。藤川強の婚約者。
    【馬原芳香/まはら・よしか】祠剣会副会長。五十五歳。
    【帝松翠嵐/みかどまつ・すいらん】千代田グループの総帥。大立者。
    【三島雄二/みしま・ゆうじ】東中野署署長。五十三歳。顔が大きく太りぎみ。
    【三宅】ラジオ局関東放送のディレクター。
    【森田圭介/もりた・けいすけ】般若ど大学の同級。学者だった。鉄(ヒヒイロカネ)の研究をしていた。今は隠遁して農業をやっているが研究自体は続けている。
    【森田つぐみ】→つぐみ
    【山岸和憲/やまぎし・かずのり】刑事部長。中肉中背で目つきが鋭い。
    【ライフポート】つぐみが育った養護施設。
    【輪島アリス】グリーン協会のスナイパー。二十六歳。
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    投稿日:2021.05.31

  • yuu1960

    yuu1960

    鯨さんの本なので、購入

    う~ん。お得意のバーで語るシチュエーションでやればいいぐらいのネタだな。
    作品の冒頭は無理に大ごとにしようとしているな印象で、やたら大層な名前の登場人物が続くのもゲンナリした

    アーサー王とアレキサンダー大王の話は、面白かった。
    中華は素通りというのは、笑っちゃったよ。いくら何でも無理筋でしょ。
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    投稿日:2019.09.14

  • nyonboo48

    nyonboo48

    冒頭まだ人物描写がほぼない段階のつぐみさん大ピンチ。「そこ」までならギリギリセーフなのか。どうにも名字が読みにくい人が多くて困りました。人物表があったら確認できただろうに。とりあえず音を充てずに字の形だけで読み進める。それにしても驚きの展開と、さらに、驚きの結末は楽しめました。続きを読む

    投稿日:2019.01.12

  • jixisan

    jixisan

    なぜ神武天皇は東征をしたのか。
    神武天皇を始め初期の天皇は架空の存在だと言われている。しかし、そこには元になった出来事があると。根幹となる部分はかなりのネタバレになってしまうのでここで書くわけには行きませんが、そんなとんでも説があったとは驚き。調べてみると、実際にそういう都市伝説的なことが言われているんですね。もしそうだったら熱い・・・都市伝説ファンとしてもこの本は楽しく読めます。
    ただ女子大生つぐみを巡る事件は正直「コレ、いる?」という形。ひらめきについても唐突感あります。ハラハラドキドキ感はそこまでいらなかった気がします。
    続きを読む

    投稿日:2018.07.12

  • kazubook21613

    kazubook21613

    「邪馬台国はどこですか」は素晴らしく面白かった。それに比べると本作の出来はかなり落ちるかな?

    本作のキモになる部分はネタバレになるので、詳しくは書かないが、それなりに驚きもあるし興味深いが、解明する過程や論理も荒い。また、主人公の巻き込まれる犯罪にもあまり必然性が感じられず、ご都合主義で話は進んでいく。

    初期のキレのある論理展開をまた期待したい。
    続きを読む

    投稿日:2018.07.06

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