【感想】ギリシャ・ミステリ傑作選 無益な殺人未遂への想像上の反響

ディミトリス・ポサンジス, アンドレアス・アポストリディス, 他, 橘孝司 / 竹書房文庫
(1件のレビュー)

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  • 深川夏眠

    深川夏眠

    本国で『ギリシャの犯罪5』というタイトルで出た
    アンソロジーの邦訳。
    収録作は15編。

    アンドレアス・アポストリディス
     「町を覆う恐怖と罪――セルヴェサキス事件」
    ネオクリス・ガラノプロス
     「ギリシャ・ミステリ文学の将来」
    ティティナ・ダネリ
     「最後のボタン」
    ヴァシリス・ダネリス
     「バン・バン!」
    サノス・ドラグミス
     「死せる時」
    アシナ・カクリ
     「善良な人間」
    コスタス・Th・カルフォプロス
     「さよなら、スーラ。または美しき始まりは殺しで終わる」
    イエロニモス・リカリス
     「無益な殺人未遂への想像上の反響」
    ペトロス・マルカリス
     「三人の騎士」
    テフクロス・ミハイリディス
     「双子素数」
    コスタス・ムズラキス
     「冷蔵庫」
    ヒルダ・パパディミトリウ
     「《ボス》の警護」
    マルレナ・ポリトプル
     「死への願い」
    ヤニス・ランゴス
     「死ぬまで愛す――ある愛の物語の一コマ――」
    フィリポス・フィリプ
     「ゲーテ・インスティトゥートの死」

    いわゆるミステリ好きの人が謎解きを期待して読むと
    肩透かしを食ってしまいそうな、
    掴みどころのない話が中心……のような気がする。
    推理やサスペンスより
    ノワール(犯罪小説)という言葉で括った方が
    ピンと来そうな趣き。
    ギリシャ危機(2009年に発覚した経済危機)や
    移民問題が隈々に影を落としているらしい。

    面白かったのは“半分くらい叙述トリック”風な
    「死せる時」と、
    サッカー八百長問題が絡んだ「双子素数」。

    ※後でもう少し細かい話をブログに綴る予定。
     https://fukagawa-natsumi.hatenablog.com/
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    投稿日:2023.07.24

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