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中野京子 / 中公新書ラクレ (8件のレビュー)
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まいこ
「ディアトロフ事件」が気になって、ネットで広告避けながら読むより紙媒体で読みたくて調べたら中野京子さんの著作を発見。読み読み。 名画シリーズはかなり読んでたつもりだけど、切り口を変えても変わらぬ面白さ…。 「ブロッケン山の魔女集会」では「魔女狩りの実相を知れば知るほど人間であることが嫌になってくる……。」「もうすぐフランス革命という時期まで魔女狩りがあったことに、暗澹たる思いを抱かぬ者はいないだろう。魔女と認定されて殺された者の総数は、正確にはわかっていない。研究者によって4万、数十万、数百万と、大きな開きがある。いずれにせよ、拷問中に死んだものはカウントされていない。」など、ただ残忍な奇譚を書き連ねて満足しているだけではない著書の人柄が伺える。ドヤッと残酷話を書き連ねて満足してるような一冊ではないのが良い。続きを読む
投稿日:2024.05.24
いこ
このレビューはネタバレを含みます
表紙に西洋画が使用されてはいますが、内容はあまり絵画についての言及はなく、中には挿絵そのものがない回も。 絵画に限らない中野先生の本を読んだのは、個人的にはほぼ初めてで新鮮だった。 語り口はいつもと変わらないので、大変楽しく読みました。 『ハーメルンの笛吹き男』から始まり、ドッペルゲンガーなどのオカルト話に、ドラキュラなどのフィクション界隈の有名ネタ、まだ謎が解かれていない実在の事件『ディアトロフ事件』など盛りだくさんな内容。 余話として追加された内容も驚きつつも興味深かったです。 『腸チフスのメアリー』が出てきたのも嬉しい。 それにしても、先生もまた不思議体験者だとは思わず……ある意味そこが一番驚いた点だったかもしれない。
投稿日:2024.03.20
ちびっこ
中野京子さんの作品といえば絵画がつきもの。本書は必ずしも絵画と絡めて述べられてるわけではないけれど、面白かったです。 21の西洋奇譚と余話。 巻頭の「ハメルーンの笛吹き男」が一番面白かった。多くの子供…達が消息不明になるという部分は実話なんですね。てっきり創作かと思っていました。子供達が行方知れずになった原因を研究者が研究していることも知りませんでした。幾つかの説が記載されてましたが、真実は如何に?気になります。続きを読む
投稿日:2023.09.24
MIKI
魔女狩り、ギロチン、宗教弾圧、政治的圧力、人間による血みどろで凄惨な歴史とともに、罪の意識からくる後ろめたさと、好奇心と恐怖から、さまざまに形を変えて語り継がれていく奇譚。 怖いのに面白い。 コディ…ングリー事件、5枚目の妖精の写真はネットで検索することができるので、ぜひ確認してみてください。怖いから。続きを読む
yukimisake
知っているものから知らないものまで沢山楽しめました。 特に『ハーメルンの笛吹き』に関する考察は、何となくしか知らなかったので非常に興味深かったです。 中野さんがかなりの博識でいらっしゃるのに1番驚き…ましたが。 歴史的背景なども分かりやすく書かれていて、とはいえ小難しい事は考えずとも、なるほどなぁ!と単純に楽しめる点が非常に良かったです。 数年前に『怖い絵展』なる展示会に誘われて行った事があるのですが、中野さんが監修されていたという事に今更気付き不思議なご縁もあるものだなとちょっと得した気分になりました。 また第2弾も開催して欲しいですね。続きを読む
投稿日:2023.07.29
yoshi1004
有名無名含めてチョイスされた西洋の奇譚集。めちゃ怖いのはお馴染みだが、プラスして世界史にも言及してるからリアル感ある。絵画からは少し離れた中野氏の視点が面白い。
投稿日:2023.06.15
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