【感想】泣きたい日の人生相談

岸見一郎 / 講談社現代新書
(9件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • yonogrit

    yonogrit

    成功=一般、幸福=オリジナルで成功は幸福であるための手段でしかない。

    メンヘラがいかに自分が可哀想で被害者か主張してきたり、不幸自慢する理由が書いてあった。

    岸見一郎さんが、メンヘラはどのような形でも認められたいという願望だから、"屈折した承認欲求"って言っててなるほどと思った。承認欲求自体は別に悪いものじゃないと思うけど、犯罪をする事で名が知れ渡ったりするのも屈折した承認欲求のひとつなのかなと思った。

    私は私に屈折した承認欲求を向けてくる人間とは関わらないようにしてる。普通の承認欲求なら別にいいけど。

    岸見 一郎
    1956年生まれ。哲学者、心理学者。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。奈良女子大学文学部非常勤講師などを務める。専門のギリシア哲学研究と並行してアドラー心理学を研究。ベストセラー『嫌われる勇気』(古賀史健との共著、ダイヤモンド社)のほか、『アドラー 人生を生き抜く心理学』(NHKブックス)、『生きづらさからの脱却 アドラーに学ぶ』(筑摩選書)、『哲学人生問答 17歳の特別教室(講談社)、『人生は苦である、でも死んではいけない』(講談社現代新書)など多数の著書がある。
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    投稿日:2024.05.04

  • 臥煙

    臥煙

    アドラー心理学に基づく一風変わった人生相談。筆者曰く「後ろ向き」とのことだが、現実をあるがままに認め、変えることのできる未来志向の肯定的な回答のように思える。

    ちょっと変わった視点からの回答だが示唆に富む。過去をクヨクヨするよりも現実を見つめこれからどうしていくか、考える内容。続きを読む

    投稿日:2024.01.08

  • たかこ

    たかこ

    このレビューはネタバレを含みます

    アドラーをはじめ、さまざまな文献をあげて、
    悩みに回答している。
    筆者の似顔絵がひとつずつに描かれていて、
    笑ったり、苦言を呈していたり、その顔だけで、
    言わんとする雰囲気が伝わる気がした。

    「悩む」と「考える」は別だと思う。
    どうしたらいいかは、考えるもの。
    どうしたらいいかわからなくて、頭の中でどうしようどうしようとグルグルしてるのが、悩んでる状態
    だと思う。 
    よく、悩みには寄り添ってとか、共感が大事という。弱っている時や、とにかく話を聞いて欲しい時にはそれがいいと思う。でも、何とかしたいと思ってる時には、「こうです」とキッパリ言ってくれるほうが、ありがたいと思う。
    この本は、そういう部類の本だと思う。

    以下、本の中から。
    ①周りからよく言われなかった経験をしてきたから
    自分を好きになれなくなった、というとき。
    それは自分を好きにならないと決心してるのだ。
    自分についての他者の評価と、自分の価値や本質は別物。褒められたからといって、自分の価値があがるわけではない。そう思ったら他人にどう思われるかなんて気にならなくなる。

    ②どんな状況でも乗り越えられる強さなんてない。
    自分の力が及ぶ範囲外にあることを何とかしようと思ってはいけない。なにが出来て、なにが出来ないか見極めて、必要なら他者の助けを借りる。

    ③AだからBが出来ない、というのは、本当はBをしたくないだけ。
    仕事は人付き合いとは直接関係ない。つまり職場での対人関係が苦手でも仕事はできる。
    心に余裕がないからと必要な決断をしない人は、自分の人生を生きていない。

    ④嫌いという感情は1度きりの関係では起こらない。店員の対応が悪くて気分を害したら、それは嫌いではなく、腹がたったのだ。
    嫌いという感情は相手との距離が近いことを意味する。
    人を変えることは出来ない。変えるべきは相手でも自分でもなく2人の「関係」。関係を変えるために自分が出来ることをすればいい。
    こちらが気を使う必要はなく、きちんと主張する。

    ⑤友達と知り合いは違う。知り合いを「増やしたい」なら正しい。友達は「増やす」ものでも「作る」ものでもない。コミュニティで知り合った人が後に友達に「なる」ことはある。気づいたら友達に「なっている」のであって、友達を「作る」ためにコミュニティに入るのは動機が不純。
    なにかのために友達を選ぶというのは友情ではない。彼氏や彼女を「作る」という人は、その恋愛は純粋なものではない。  

    ⑥怒ったところで相手を変えることは出来ない。
    きつく叱ったら相手が行動を改めたと見えるのは、
    あなたが変えたのではなく、相手が自分の行動を変える決心をしただけ。

    ⑦叱られたりほめられたりすると子供は自分に価値があると思えなくなる。
    子供には対等に接する。対等の関係であれば、ほめたり叱ったりすることはない。
    叱るのは「言葉で言ってもわからない」と思い込んでいる。相手を見下している。
    ほめるのも、「できないと思ってたことが出来た」からほめるのであって、子供側からみたら、
    出来ないと思われてたんだと馬鹿にされてたと思う。
    叱られたからやめる、ほめられたからやる、ではなく自分がしていることの価値は自分で判断するもの。

    ⑧尊敬と愛だけは強制出来ない。
    「私を尊敬しなさい」「私を愛しなさい」と言われても出来ない。相手に好かれようと働きかけをするのは「私を愛しなさい」と言うのと同じ。

    ⑨ケンカするほど仲がいいということはない。
    口論してる時点で愛し合っていない。

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    投稿日:2023.07.27

  • 桜色の世界(sakurairoworld)

    桜色の世界(sakurairoworld)

    アドラー心理学の岸見一郎さんの人生相談

    Q&A形式で書かれてサラッと読める本です。
    なるほどなぁと思うものがあり、いくつかはメモを取りました。
    服用回数というワードは初めてで、そうやって減薬する方法もありだと思いました。
    メンタルでも「鋼のメンタルを」と言う人もいる中、普通メンタルは強くないから…と説いていらしてその導き方もとても素敵でした。

    アドラーや様々な哲学者の言葉を例により理解し易く刺さるように説いているので年齢問わず活用できると思います。
    続きを読む

    投稿日:2023.07.11

  • mu

    mu

    GW帰省の新幹線の中で読もうと、乗車前に寄った丸善で購入。ただ、移動中はmediumを読んでいたため、本書を読んだのは結局帰宅後。何のために買ったのやら。

    アドラー関連の著作の多い岸見一郎さんの人生指南本。30個の相談内容に回答していくスタイル。ポジティブに何でも克服できると説くのではない「後ろ向きの人生論」ということだが、悩みに対して行動を要求するなかなかストロングスタイル。甘えを許してくれなくて厳しい。

    でも、これまでを振り返って、自分の生活がマシになったなと思えたときって、ツラくてもちゃんと行動したとき。そんなこともあって、この本の一つひとつの回答を「なるほど」と思いながら読んでた。

    心に余裕がないからといって必要な決断をしない人は、自分の人生を生きていないのです。(p.121)

    悩むのをやめた時、決断しなければならないのです。(p.197)

    悩み続けるのではなく、自分にできることから取りかかる決断をして、とにかくやってみる。そうすることで、物事は変化していくし、私たちは自分の人生を生きることができる。なんという骨太な人生論だろうか。
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    投稿日:2023.05.13

  • サモン

    サモン

    内容が少し難しく分かりづらいところもあった。
    けれど、中には勉強になることも書かれていたので、私の読解力がなかったのかもしれない。
    もう少し年齢を重ねたら、もう一度読みたい本。

    投稿日:2023.05.02

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