【感想】殺戮の狂詩曲

中山七里 / 講談社
(90件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
14
39
27
4
0

ブクログレビュー

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  • 1213430番目の読書家

    1213430番目の読書家

    御子柴シリーズ6巻。老人ホームで毎日贅沢をする生産性の無い上級国民の粛清と、数年前に起こった相模原事件を思い出した。

      シリーズ最初の方のインパクトはないしイマイチだったけど、これからも、御子柴シリーズは追いかけようと思う。続きを読む

    投稿日:2024.04.29

  • まっちゃん

    まっちゃん

    御子柴弁護士シリーズ6冊目、贖罪の奏鳴曲から始まり、追憶の夜想曲、恩讐の鎮魂曲、悪徳の輪舞曲、復讐の協奏曲と、動機に準えた単語と楽曲の表題で構成された題名だ。今回はラプソディ。

    法律は完全ではない。人が作ったもので人が人を裁く。御子柴の根底に社会の常識と言われるものへの抵抗が見え隠れする。ラプソディは形式を持たない自由奔放なイメージだ。御子柴の言動そのものではなく、奥底に眠る自由奔放な思考と信念が顕在化する。御子柴の真意がどこにあるのかが、最大のミステリーだ。それは最後に理解できる。温かい涙とともに。

    前半は事件を起こした犯人忍野の動機が描かれ、弁護を引き受けた御子柴が遺族9名を訪ねていく。ほぼ極刑は免れない弁護をどう展開するのかの下地になるからか、悪戯に描写が丁寧である。
    刑法39条が論点になるのだろうが、精神鑑定では立証することが難しい。難しいけど一本の道があると感じながら読み進めた。読点と話す言葉の関係、学習障害には興味がそそられた。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.26

  • norainu

    norainu

    このレビューはネタバレを含みます

    タイトルが怖そうで、躊躇していましたが、御子柴シリーズなので読んでみました。

    少し前の事件に似た内容で、御子柴が弁護しますが、無罪にはならず…
    ただ、御子柴が弁護を引き受けた本当の理由はラストにわかります。

    ストーリーとしては、興味深いのですが現実の事件に似ているので、どうにもやりきれない感もあり、星4です。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.22

  • のんたタイ

    のんたタイ

    「死体搬送人」御子柴弁護士シリーズ。Audibleで聴読。エピローグで、なぜ御子柴が「鬼畜」星野の弁護をしたのか、最大の疑問がどんでん返し的に描かれる。さすが中山七里先生。

    投稿日:2024.03.27

  • みかりん

    みかりん

    御子柴弁護士シリーズ、6作目。

    高級老人施設で起きた介護士による大量殺人事件。障がい者施設と老人施設と多少舞台が異なるものの、相模原の事件を彷彿とさせる。
    今回の犯人が引き起こしたのは、極刑に処されるべき令和最凶最悪の凶悪事件。犯人との接見、被害者遺族宅への訪問、読み進めば読み進めていくほど、無罪判決を目論む御子柴には絶望的としか思えない状況が続く。結局、最後までその状況は覆られないのでは?と思わせる展開。そして下された判決は、、、。しかしながら、御子柴の真の思惑は私の想像の枠外だった。勝ち目のない弁護をどうして引き受けたのか、最後の最後で御子柴の心の内が明かされる。人間味がなさそうで実はちゃんとそれを育んできたのかなと御子柴に思わざるを得なかった。続きを読む

    投稿日:2024.03.25

  • 茶菓子

    茶菓子

    マジで面白い。
    意図は途中でわかったんだけど、実際は「マジか!」ってラスト叫んだくらい、わかってなくて。
    もう大どんでん返しの帝王すごいです。
    幸せだなー。面白い本に出会えるの、ホントに幸せ。

    投稿日:2024.03.20

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