【感想】未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること

河合雅司 / 講談社現代新書
(41件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
8
9
18
3
1

ブクログレビュー

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  • わかめ

    わかめ

    以前、2017年に出版された方の「未来の年表 人口減少で〜」を読んだときは、良い本だなと思ったのだが。
    私が変わったのか、ただの焼き増し本だったのかわからないけど、そうでもなかった。
    第一部で「これからどうなるのか」
    第二部で「どうするのか」
    について書くとはじめに書いてあったが
    第一部か8割、第二部が2割。しかも第二部はふわっと水増ししたような感じ。
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    投稿日:2024.04.07

  • 美濃

    美濃

    人口減少が進む日本において、少子高齢化により企業がどのようなダメージを受けるのかを業界別にまとめてある。若手の減少、労働者の高齢化、それを補う外国人労働者も足りないと厳しい状況である。薄利多売、量的拡大モデルから脱却し戦略的に縮んでいくことが重要だとの主張だ。続きを読む

    投稿日:2024.03.20

  • ungroun

    ungroun

    日本の企業にとって少子化は弊害であり人口減少の打開対策として、昭和時代のように自動車や白物家電を買い換え続けたり、消費社会を持続することを目論み、日本が将来人口減少しても経済成長を続けることが目的として話しが進みます。

    基本ビジネス中心に考えているので、自然災害、環境問題、世界の飢餓、貧困格差、グローバルサウス、気候変動、過剰労働などはここには含まれていません。

    少子化に伴う地方の過疎化、生活インフラなど過去の正確な数値やデータを取り上げてこれから起こり得る問題や予測がわかりやすかったです。解決策の説明はほんの少しだけでした。

    その解決策でも有形無形の資産価値の話しがありましたが、6年前落合陽一さんや10年以上前でも茂木健一郎さんの本でも、appleやMicrosoft のソフトに対してPC本体を一生懸命ハードを作り続けた日本企業との違いなどで知っていました。

    自動車産業、銀行や金融業界、テレビ新聞メディア業界、運送業、住宅、建設業、鉄道業、外国人労働、一年前の発行書とは思えない、ほとんど知っている情報ばかりでした。

    最後は1人あたりの労働生産性の向上させるためにブルシェットジョブを無くし効率よくすることを話されていましたが、著者のデヴィッドグレーバーさんはそこを伝えたかったわけではありません。誤解を招く内容でビックリしました。
    そもそも労働者を生産コストと見ているようではハラスメントや過労死は無くならないと思いました。ミレニアム世代、Z世代は対価ではなく意味のある仕事へシフトし脱成長に向かってきています。ちょっとズレているように思いました。

    企業の役員50,60代に向けての話しなのかわかりませんが、河合雅司さんはまだ経済成長を考えているようです。これで部下はついていけるのでしょうか。
    正直がっかりです。
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    投稿日:2024.03.05

  • ふうK

    ふうK

    第一部の人口減少でどうなるのかは、なるほどと思わせる事が多く、本当にその通りになったら恐ろしいと思う。

    ただデータ通りには行かないのでは?という気持ちもある。

    第二部の、ではどうすれば良いかという未来のトリセツは、ちょっとピンとこない話が多くて斜め読み。

    日本の企業がそう簡単に変われないだろうなと。

    読んでいてあまり気持ちの良いものでは無かった。
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    投稿日:2024.02.17

  • 裏竹秋

    裏竹秋

    ☆3.5 データ列挙だけど
     日本の人口減少は不変的事実なのに、意外にわたしの周囲では考慮してない人がほとんどだ。就職においては、これほど重要な事実もあるまい。将来、需要が減るとわかりきってゐる仕事に、いま就くことがどんなに無駄なことか。

     この本では、著者が収集したデータにもとづいて、2020年から数十年先の日本における人口減少の影響を推測する内容。
     すでに自治体や民間企業が推測したデータを著者がひっぱりだして、データを見れば一目瞭然のことを、あらためて言ひ直してるにすぎない。あまり体系的で理論的とはいへず、人口減少での地方の過疎化などは社会学で近代化を勉強すれば当然といへる。

     しかし、なかには盲点だったことが載ってゐる。たとへば、新築住宅の需要の減少、葬祭業のローカルビジネス、過疎化による人間関係の固定化など。
     一方で、神社仏閣の担ひ手の減少といふ情報もあり、この近代化の世の中にあっては当然だろと思はずにはゐられなかった。

     これを読むと、平成不況はバブル崩壊だけが原因ではなく、もともと人口減少も要因なのではないかとすら思ひたくなる。中国では若者の就職率が低いが、じつは今さらのことで、調べたら2000年代から変らなかった――そんな統計を思ひだした。

     そもそもあらがへない人口減少に、人口を殖やさうとキャンペーンして対抗しようとするのが愚策である。いま人口が流入してよろこんでゐる地方の自治体も、目先のことしか考へてゐない。
     人口減少による担ひ手の減少は、デジタルか移民でまかなふしかない。わたしは、この国の舵取りとしてデジタル化は必須だとおもふし、いづれ公務員は不足するのだから、マイナンバーカードも必要な時代が来るだらう。
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    投稿日:2024.02.06

  • haru2012

    haru2012

    ビジネスや公共サービスの消費者減少だけでなく非消費な高齢者。就労者不足、保守的で革新しない労働者。各企業は発想を変え、成長分野を定め集中的に投資や人材投入を行って、戦略的に縮まないと、人口減少に押しつぶされてしまう。

    あと少し現状維持していれば逃げ切れる高年ではなく、先の長い若者に権限を渡すべきでしょう。
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    投稿日:2024.01.02

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