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絲山秋子 / 河出文庫 (13件のレビュー)
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黒猫
離れて暮らしたり離婚したり旅行したりする中で、悩んだり怒ったり悲しんだりする話。 函館、青梅、横浜、岡山など、いろんな街が出てくるところと、最後がとてもよかった。
投稿日:2024.02.01
きよ
絲山秋子さんはじめましてだった。 ふたりの掛け合いとかセリフとか心地よかった。 心の病はもちろん本人もしんどいけど、周りの人もしんどいよね。家族とか恋人とか。 でも乗り越えるのは本人だから、どうしよ…うもないよね。 お互いに意地張らずに素直にヨリを戻して平穏に過ごしてほしいなぁと心から思った。続きを読む
投稿日:2023.11.02
sikisoku55
このレビューはネタバレを含みます
冒頭の岡山旅行では「勝手な旦那さんだなぁ」と思ったし、そりゃ奥さんも機嫌悪くなるよなと思った。 旦那さんは非正規雇用で婿養子でもあり、精神的にしんどいだろうなと思ったら、やはり鬱になってしまった。そういう面で同情的な気持ちもあったが、やはり旦那氏は奥さんの気持ちをもう少し考えるべきだと思ったし、話し合うべきだと思った。離婚の決断も勝手だと思う。 ただ、引き込まれて読んでしまったし、旅先での話とか聞いていると、旅行したいなぁと。絲山さんの作品は昔に逃亡くそたわけとか読んだことあるけど、また改めて読んでみたいなと思った。
投稿日:2023.10.19
ほげ
物語の雰囲気は現実感に満ち溢れていて、日本のどこかの夫婦の生活を切り取ったようでした。夫婦の2人は日本各地を訪れていますが、私が生まれ育った街が出てきた時はテンション上がりました。物語の中の人と同じ空…気を感じられるのはいいですね。 私はまだ20代で、大人の生き方はわからないけれど、この物語の夫婦の想いは胸にしまっておこうと思います。続きを読む
投稿日:2023.09.20
りさぽ
岡山で不機嫌になった沙和子が自分に被った。同じ場所にいて感じ方は違くても、同じものを見れて会話ができるということは大切な時間なのだと思った。
投稿日:2023.06.06
kuma0504
どっちかと言えば俺が旅、だよなあ。俺が旅に出てしまったようなものだよなあ。旅先でもばらばらだったけれど、あとで落ち合うのは楽しかったな。 岡山の夜をかれは思い出していた。(220p) 総てが、旅…人視点からの物語だった。1998年から2022年までの大学同級生の男女の話ではあるが、まるで旅人のように初めて見る景色と同様に、着かず離れない2人の初めて知る景色を描いている。 knkt09222さんのレビューに、岡山や松江や三次の話が載っていると聞き、それなら私も‥‥と思い紐解いた。初めと終わり以外は埼玉や北海道や岩手や東京周辺などが舞台になるのだけれど、冒頭に岡山の笠岡や倉敷や岡山市商店街の風景が、正に旅人として取材したままに描いたのがわかる描き方で置かれていた。たぶん他の全ての風景や街の描写も、作者が実際に歩いたところなんだろうなと思う(時間の使い方がとてもリアルだった)。 冒頭、高之と沙和子はちょっとした口喧嘩で倉敷と笠岡で別れて観光旅行をする。そして岡山駅前の和食屋で、何気なく仲直りしてサワラの刺身と黄ニラの煮浸しとタコの唐揚げを食べる(←岡山のど定番の名物料理)。キャリア志向の沙和子と風来坊気質の高之の、夫婦では収まらないジグザグ関係。それでもあとあとから顧みて、高之が2010年の岡山の旅を「楽しかったな」と振り返るように、彼らが自ら選んで角を曲がって行くのが、とても読んでいて心地良かった。 高之の趣味(博物館・古代好き)が、私に似通っていて好印象。それでも鬱になるような繊細な部分も持ち合わせている。沙和子も繊細のようでいて、40歳を過ぎても起業して真っ直ぐ歩いている。なんかとても心地良かった。高之も言っているけど、長いこと別れて暮らしている2人だけど、こんな相性良い相手は他に居ないと思うよ。 私の苦手分野の小説なのだけど、自ら旅し「夢も見ずに眠った。」ように本を閉じることができた。 続きを読む
投稿日:2023.05.16
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