【感想】蒼色の大地

薬丸岳 / 中公文庫
(35件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
10
8
12
2
0

ブクログレビュー

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  • かの

    かの

    螺旋プロジェクト、3作目として読んだ。スケールが大きいのに、スっと読める作品。本当に凄い。海族、山族、因縁の争いをずっと仕掛け続けて来たのが終わったのか?と思ったが、その争いはスケールの大きさ問わず、ずっっと続いてることを再起して(個人間での対立や都内での対立のこと。国同士や銃、武器を使わずとも。)、なんとも言えない気持ちになった。山族と海族はやはり一緒に居ることは出来ないのだろうか。鈴も無くなってしまい、灯も帰ってきた瞬間、新太郎はまた争いに出かける。
    「対立したい」という気持ちがなくても、一緒に時を過ごせる運命には無いのだろうか。

    展開はベタだなと思った。海と山の戦い呑みを背景に書いているからなのだろうけど、そのまんまの海と山の争いだけ。もうひとひねり欲しかったかもという気持ちもあった。
    海と山が手助けし合い、国を守るという形になった所もある意味作者の味と捉えた。

    薬丸岳さんの作品を初めて読んだ。「明治時代を背景に」だけでここまで練り上げられるのかと感服した。作品内での伏線回収もしっかりされていて凄かった。違う作品も読んでみたいと思った。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.31

  • tvxqhitomi

    tvxqhitomi

    202211/他の螺旋プロジェクトは未読、薬丸岳だから読んでみた。意外な設定・意外な世界観、読みやすく程よいハラドキ感もあり単独で読んでも十分楽しめた。

    投稿日:2023.10.25

  • yasu129

    yasu129

    シーソーモンスター、もののふの国に続き螺旋シリーズ3作品目読了。初めての作家さんだったけど面白かった!海族と山族の全面対決、戦闘シーン満載で男性に好かれそうなストーリー。
    どんな結末になるか最後まで分からない、ハラハラドキドキな展開だった。続きを読む

    投稿日:2023.08.30

  • ykikuchi

    ykikuchi

    面白かった。悲しい話だが、物語に引き込まれた。幼馴染の3人がたどる数奇な物語だ。螺旋プロジェクトと言われる、連作の中の一つ。次の作品は昭和の時代に移るようだ。明日書店で購入しよう。『コイコワレ』乾ルカさんの作品。
    この後、伊坂幸太郎さんの『シーソーモンスター』につながる。
    まだまだ楽しみが続く。
    続きを読む

    投稿日:2023.08.09

  • yokoichi26

    yokoichi26

    螺旋プロジェクト4作目。この物語の転機になりそうなストーリー。悲しく哀しい争いを続けてきた族同士が初めて交わる。
    哀しくも温かいストーリー。
    それでも、この争いは続くのか。

    投稿日:2023.08.02

  • MIKI

    MIKI

    螺旋プロジェクトを、未来から逆行して読んでいるので(吉田篤弘が大好きだから!)海と山の対立度合いに、もしかして!といまさら気づきました。詳しく書くとネタバレになるので伏せます。

    本作には、どうやら前の時代(作家)から引き継いでいる登場人物がいるようです。

    時代背景は明治、山縣有明内閣の頃ですが詳しい時代背景が分からなくても、サクサク読めます。
    全体の感想としては、ものすごく面白い!でもないけれど、ものすごくつまらない!でもない、中間くらい。
    差別や人種間の対立なんかに対する警鐘、教訓は今ひとつ新鮮味にかけるというか、私には刺さりませんでした。

    巻末の八作家座談会が素敵でした。
    続きを読む

    投稿日:2023.07.19

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