【感想】さっちゃんは、なぜ死んだのか?

真梨幸子 / 講談社
(43件のレビュー)

総合評価:

平均 3.1
4
6
22
7
2

ブクログレビュー

"powered by"

  • まり

    まり

    さっちゃんは、自分だったかもしれない…
    確かに、誰もがいつ何時、さっちゃんになってしまうかもしれない、という不安な気持ちはとてもよくわかった。
    そして今回も大勢の登場人物!
    途中何度か読み直して、「そうそう、これはあの時のあの人!」となりました笑
    前回読んだ真梨さんの本が残念すぎたので、今回はまぁまぁ面白かったです(^^)
    続きを読む

    投稿日:2024.02.15

  • yukinomoto

    yukinomoto

    そっちに行ってはダメだと頭では気づいていても、引き返せずに、ズルズルと最下層まで落ちていく登場人物達にイライラしながらも、読むのをやめれず引き込まれてしまった。
    犯人は予想外の人物で、肩透かし感もあった。続きを読む

    投稿日:2024.02.04

  • ぱぱいや33

    ぱぱいや33

    このレビューはネタバレを含みます

    一気読み。いかにも真梨幸子。多分参考にしたであろう、女性ホームレス殺害事件は私もドキュメント見たり、よく覚えている。自分もそうなっていたかもしれない、と思った女性が多かった、というのも覚えている。しかし風俗の話は切ないわ。ほんと女は何でこんな目に合わなきゃいけないのか。後半は犯人側の立場に立って、結果的に真犯人が出てくるという話で、そこは真梨幸子っぽくなかった。それはそれで良かったけど。ほんと容疑者にされただけで全否定されるのだ。顔のない世間に。真面目に生きるって何だろうと思う。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.12.23

  • chicco123

    chicco123

    いつもの真梨さんって感じです。
    いろんなことが浅く盛りだくさんに詰め込まれている感じ。

    バブル世代 VS. 氷河期世代
    じゃあワタシ自身は何世代なんだろう?って考えながら読んだ。
    自分はバブルだと思っているんだけど、wikiなんかで調べたら、書いてあることと噛み合わないような。変だなぁ。
    バブル世代:1965年~1969年 生まれ
    氷河期世代:1970年~1981年 生まれ
    一番可哀想なのは、氷河期世代の初期かなぁ・・・と。多感な青春時代はバブル文化の中にいて、いざ就職するときにすごい苦労って、お気の毒。
    続きを読む

    投稿日:2023.09.05

  • lonelyrunner

    lonelyrunner

    このレビューはネタバレを含みます

    ホームレス女性の死を過去を各章で語り手を変えながら明らかにしていく。表題の「さっちゃん」については初めから予想ができたが、結局「なぜ死んだのか」の部分についてはあまり本文と関係ないような。
    逆にいろいろな語り手ではなく、「さっちゃん」がメインで話が展開していった方が面白かったような気がした。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.08.28

  • トマト

    トマト

    ‪「痩せました?」は魔法の言葉だ。この言葉ひとつで、大概の女性は緊張をほぐし、満面の笑みになる‪(P.12)
    店員が、ニコリと笑う。
    が、その目はどこか冷めている。
    その冷たさに、沙知は身を竦めた。(P.15)
    この年頃の女の子の無邪気さに勝てるやつなんて、この世にいない。(P.23)
    まるで、自分の中に、もう一人自分がいるような感覚だった。そのもう一人の自分が、自分の後ろに回り、二人羽織のごとく自分を操っている。それとも、もう一人の自分こそが、本当の自分なのだろうか。自分が封印した、本物なのだろうか。(P.128)
    「嘘は、一概に悪いと言い切れない。嘘で救われる人もいる。‪"恨み"もそうよ。恨みの対象を具体化することであなたが救われるというなら、私は止めない。(P.159)」
    例えば、女はなぜ自身の"姿"に拘るのか。それはずっと選ばれる立場だったからだ。より条件のいい男に選ばれるためには、より艶かしい姿で男を誘わなければならない。
    例えば、女はなぜ"妄"をつくのか。それは、ずっと男をつなぎ止めることだけを考えてきたからだ。男の気を引くために、ときには死んだ振りもする。
    例えば、女はなぜ"妬む"のか。それは、ずっと男の移り気に悩まされてきたからだ。自分が捨てられる前に、"石"でライバルを打ちのめす。
    例えば、女はなぜ"母"になりたがるのか。それは"奴隷"の立場から抜け出せるたったひとつの道だからだ。(P.186)
    そうか。猫には"今"しかないのか。人間もそうだったらなんと楽だったか。
    過去の後悔に引きずられ、未来の不安に囚われて。どちらも、幻影のようなものなのに。(P.203)
    「そうですね。世の中、結局は不真面目な人のほうが成功するようにできているのかもしれません」(P.235)
    続きを読む

    投稿日:2023.08.24

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。