【感想】悪虐聖女ですが、愛する旦那さまのお役に立ちたいです。(とはいえ、嫌われているのですが)【特典SS付】

雨川透子, 小田すずか / 一迅社ノベルス
(2件のレビュー)

総合評価:

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  • わんこ系ヒロインと不器用なヒーロー

    読む前は、悪虐ってどれだけ?! うわー、たしかに悪女っぽいとおもいましたが、まさかそれが振りだったとわ…。 シャーロットもオズヴァルドも辛い過去を持っていて泣けます…。 ようやく思いが通じて改めてしあわせ新婚生活がスタートしたわけですが、是非にでも続き読みたいです。 完結してるけど、続き読みたいなー。続きを読む

    投稿日:2022.11.04

ブクログレビュー

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  • いこ

    いこ

    このレビューはネタバレを含みます

    「一目惚れ」をしたという旦那様のことが好きすぎて暴走しているシャーロット。
    さながら推しが好きすぎて尊いとなっているオタクのよう。
    元悪虐聖女とは思えない性格の違いに残念さすら感じるけれど、ただのアホの子ではない。
    記憶を失ったことを免罪符にせず、過去の自分の罪を受け入れ、幸せになることを拒んでいる。
    旦那様のこと大好きだけれど、同じだけの愛情を返されることを全く想定していないし、受け取る資格がないとすら思っている。
    健気なんですよ……言動が残念だけれど。
    ただただ尊いと叫んで泣き崩れているだけで、彼への好意を押しつけてはいない。
    ただのハイテンションなアホの子ではない、線引きできてるファンの鑑のようなシャーロットである。
    それがまた旦那様には救いでもあり、もどかしさでもあったようだが。
    真っ直ぐ無条件に向けられる愛情は、彼がずっと手にできなかったものだから。

    シャーロットがとにかくハイテンションで、ツッコミを入れる旦那様ことオズ様の苦労に涙を禁じえない作品。
    本当に元悪虐聖女かという。
    この悪虐聖女にも背景はあって、それがやがて終盤にオズ様の過去の件も含めて集約されていく展開は複雑に組まれた魔法式が発動されたかのようで驚かされた。
    ただのハイテンションなコメディじゃなかった。
    しっかりシリアスもあった!
    直前に見開き目一杯のシャーロットの高速台詞がなければ完全にシリアスだった!
    句読点なく連ねた旦那様を讃える文言、あれはランドルフじゃなくても恐怖を覚えるよ。
    シリアス場面でもブレないシャーロットである。

    そんなシリアス展開もありつつ、基本的には犬を躾けるかの如く彼女を調教する旦那様と、そんな彼の一挙手一投足に大袈裟に反応しつつも躾けられていくシャーロットを楽しむ物語。
    Web版から好きな作品だったので、書籍化ほんとうに楽しみにしていました。
    これだけの分厚さで、常にハイテンションなシャーロット……本当に恐るべし。

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    投稿日:2022.11.05

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