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ジョナサン・ハリス, 井上浩一 / 白水社 (2件のレビュー)
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総合評価:
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サマ
このレビューはネタバレを含みます
これはとても面白かった。名著だと思う。ビザンツ帝国の最期50年ほどの歴史をロマンではなく人々が自分たちの生活のために行う駆け引き、保身、国内の権力闘争の結果として生き生きと書いていて、カトリック、イスラームとの宗教上の軋轢もあくまでそれらの手段であり、戦争と交渉によって使ったり引っ込めたりされる様子は面白い。ビザンツ帝国、オスマン、ジェノバやヴェネツィアなどの諸都市、ローマ教皇、それぞれの内側に派閥や駆け引きがあるかなり複雑な過程なのだが、引き込まれてするすると読まされてしまうのはすごい。同じ名前の人が何人もいるのでたまに混乱はするし、もちろん個々の人物の内心まですべてが分かるわけではないけれども。 普段は国や宗教の大きな枠でしか歴史は顧みられることはないけれど、末端の市民や兵士たちまでを含めて人間臭い考えと行動の集積が巨大な流れを結果として生むのだなと感じられてよかった。これって、訳者が否定していた「歴史のロマン」になるのだろうか。でも、面白いものは面白いんだもの、しょうがないよね…。
投稿日:2023.01.21
his360
最末期のビザンツ帝国の構成した様々な個人の動向を中心に、15世紀始めの首都包囲から滅亡までを描く内容。単純化できない多様な意思決定の叙述や滅亡後の離散の状況など非常に興味深い点が多かった。
投稿日:2022.08.19
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