【感想】米露諜報秘録 1945-2020:冷戦からプーチンの謀略まで

ティム・ワイナー, 村上和久 / 白水社
(6件のレビュー)

総合評価:

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  • ISSP Library

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    物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。
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    投稿日:2024.02.09

  • mnagaku

    mnagaku

    普段、自分が持っていない視点でまとめられていて、騒がれてるけど何が問題なのかピンときてなかったことが理解できた気がする。

    投稿日:2023.04.27

  • kun92

    kun92

    前半良かったんだけどな。
    良かったと言うか、えげつない。
    大国の、それも、一部の図が高い奴らの思惑でどれほどの人間が不幸になるのか。
    米国もえげつないことをやっていたらしいのだが、露国に対すれば子供みたいなもんだなぁ。C国はどうなんだろう。
    露国を刺激したことが今の情勢を招いているのは間違いないんだろうが、じゃあ、露国が安定する、つまり、露国の圧政が少なくとも、それをよしとしない一部の非圧政を認めることも許されるべきだったのか。

    なんにせよ、世の中って絶望しかないのか。

    後半。言いたいことはここかと思ったが、トランプがロシアの操りで、その思惑通り大統領になったと。
    唾つけて読まないと無理だね。C国という要素が全く抜けているし、そもそもそう言うこと自体がプロパガンダの可能性も否定できない。
    もう、何が何だかわかりませんな。hahaha。
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    投稿日:2022.12.14

  • mtsrs

    mtsrs

    第二次世界大戦終結から冷戦を経た現代に至るまでのアメリカのロシア政策あるいは無策を描く。確かにプーチンが大統領になってからのロシアは冷徹で戦略的な諜報活動によってその姿を保とうとして、それにある程度成功していたのかもしれない。特にトランプ当選に象徴されるSNSでの世論コントロールは改めて恐ろしいものだと思う。とはいえそこにはロシア独特の空虚な大義のなさが強く感じられる。確かにNATOの拡大は元々の話と違うものだ。しかしロシアはあまりにも都合の良い過去に自分自身が惑わされているように感じてならない。そもそも面積以外の面で本質的に大国であったことがないロシアが歴史のいたずらのようなナポレオンに対する勝利やヨーロッパの外縁だからこそ成功した革命、さらにヒトラーの狂気によって第二次世界大戦での戦勝国側に立った巡り合わせで冷戦の東側の名主になったことが亡霊のようにロシアにまとわりついているのではないか。そしてそれがロシアの人々の軛になってしまっているのではないか。その幻想を維持するマシーンの機能として政治戦(積極戦)やサイバー攻撃など手段だけが洗練されていくのが虚しい。先の見えないウクライナの情勢を見るにつけ、そう思ってしまう。

    それにしてもこの本の翻訳は読みづらい。
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    投稿日:2022.12.14

  • 7591

    7591

    衝撃的な内容ばかり。CIAとアメリカの世界の軍隊という発想からの世界への過干渉。そしてプーチンのインテリジェンスのものすごさ。ただ作者のせいか、訳者のせいか読みにくい。覚悟して読みたい。

    投稿日:2022.10.04

  • 塩澤 裕介

    塩澤 裕介

    7月1日に白水社から発売された『米露諜報秘録1945-2020』を読んだ。
    とにかく内容が濃い。
    近現代史の知見が得られたのはもちろんのこと、民主主義にはらむ脆弱性についても気づかされた。

    本書の主題は第二次大戦後の米ソ・米露関係である。
    語り尽くされたテーマにも思えるが、諜報活動や外交についての膨大な量の機密解除文書にもとづいて書かれているため、歴史の舞台裏を垣間見ることができる。

    前半は冷戦時代をあつかっている。
    諜報の分野では帝政ロシア以来の歴史を持つソ連に対して、アメリカは素人だった。
    アメリカは第二次大戦後にCIAを設立し、ソ連の政治戦に対抗していく。
    コンゴ動乱やインドネシア9・30クーデター、ポーランドの民主化運動について、歴史の教科書で読んで知ってはいた。
    しかし、諜報活動や外交の記録、関係者の証言を積み重ねることで、教科書からは伝わってこなかった立体的な構造が見えてくる。

    後半は冷戦終結後についてである。
    旧ソ連崩壊は民主主義の勝利だと思われたが、アメリカはそこで戦略を間違ってしまう。
    それがロシアを刺激し、プーチンの反撃をまねくことになる。
    クライマックスは2016年のアメリカ大統領選挙だ。
    ロシアが大統領選にどのように介入したか、その影響力は本書を読むまで想像できないほどだった。

    原著は2020年に発売されている。
    アメリカ大統領選の結果が出る前であり、もちろんウクライナ戦争も起きてはいない。
    しかしながら、本書を読むとトランプ前大統領による連邦議会議事堂の襲撃や、ウクライナ戦争は必然であると感じられる。

    著者のティム・ワイナーは、国防総省とCIAの秘密予算にかんする調査報道でピュリッツァー賞を受賞したジャーナリストである。
    日本でも『CIA秘録 その誕生から今日まで』などが出版されている。
    膨大な機密解除文書から歴史を紐解いていく技量は素晴らしかったし、文章も巧みだった。
    謝辞まで秀逸で、ここまで読ませる謝辞は初めて見た。

    歴史や国際情勢に関心がある人だけでなく、民主主義や国家のあり方に興味がある人にもおすすめできる本である。
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    投稿日:2022.08.03

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