【感想】大切な人を亡くした人の気持ちがわかる本

髙橋聡美 / 法研
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 823

    823

    ・グリーフとは
     悲嘆、と訳される喪失体験に伴って生じる感情。
     悲しみ、落胆、苛立ち、敵意、怒り、恐怖、など。

    ・100人いたら100通り
     家族だからといって悲しみを共有できるわけではない
     泣いているからより悲しみが深い、
     涙も見せないのだから悲しみが浅い、
     などと判断できるほど単純ではない。
     他人と比較はできない。
     死因が同じでも遺族の反応は同じとは限らない。
     遺族の思いは複雑だから決めつけない。
    ・グリーフは消えて無くなけわけではない
     時間と共に確実に薄らいでいく、というものではなく、現れたり遠のいたりする。
     いつもどこかにグリーフはあり、何かの時にそれが表出される。
     悲しみと共に生きている。

    ・有害支援とは
     ①アドバイスする
     →余計なお世話
     ②回復を鼓舞する
     →当事者の気持ちとかけ離れているかもしれない
     ③不遜な態度
     →可哀想だから助けてあげる、という態度はみじめな思いにさせる
     ④過小評価
     →故人の死の影響を軽くみてはいけない
     ⑤私はあなたがわかる、という自分語り
     →グリーフを吐き出させる機会を奪っている
    ・遺族を傷つけるかもしれない言葉
     ・気持ちはわかりますよ
     →わかるわけない
     ・頑張ってね
     →これ以上頑張れない
     ・そのうち楽になりますよ
     →いま苦しくてたまらないのに
     ・泣いた方がいいですよ
     →泣かないことで自分をかろうじて保ってるのに
     ・あなたが生きていてよかった
     →私なんか生きてても仕方ないのに
     ・そんなに悲しんでいると亡くなった方が心配しますよ
     →立ち直れない私はダメ人間だ
     ・一人っ子じゃなくてよかったね
     →あの子の代わりはいないのに
     ・時間が解決してくれるよ
     →どうしようもないということか
     ・あなたはまだいい方ですよ
     →耐えられない私の弱さを指摘されている

    ・どうすればいいのか
     当事者
     ・同じ境遇の人と接すること
     ・自分のグリーフを吐き出す機会を持つこと
     支援者
     ・誠実な関心を示すこと
      話の主導権を奪わない、否定しない、遮らない
     ・そばにいること
      オンラインでも良い
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    投稿日:2024.01.08

  • Go Extreme

    Go Extreme

    第1章 死別のあとで起こること
    喪失と死別
    死別はさまざまな喪失をもたらす
    喪失とグリーフ
    喪失体験は「グリーフ」を生じさせる

    第2章 「だれが」「なぜ」による違い
    いろいろな死別体験
    だれが、なぜ亡くなったかで影響は異なる
    だれが亡くなったのか

    第3章 グリーフをかかえた人ができること
    現実的な問題
    死別後しばらくは意外と忙しい
    グリーフへの対応/よくある悩み
    サポートを求める
    一人では気持ちの整理がつかないことも

    第4章 まわりの人ができること
    注意点① 遺族を傷つけるかもしれない言葉に要注意
    注意点② 気づかぬうちにしやすい「有害支援」
    有害支援を避けるために① 相手の問題を解決したくなるときの心理に気づく
    有害支援を避けるために② 「自分のこと」への理解を深めておく

    第5章 子どものグリーフの理解と支援
    遺児をめぐる課題
    子どもだからこそ影響も課題も多面的
    「死」の理解 幼い子どもには理解しにくい
    「死」の概念
    子ども特有のとらえ方
    まわりの人ができること
    学校の役割
    子どもと接するとき
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    投稿日:2022.05.23

  • haru

    haru

    ふと読みたくなって読んでみて、喪失を経験しているときも、手に取れて、読めるのではないか、と感じました。

    大切な誰かを失って、なかなか日常に戻ることができないとき。あるいは、日常には戻れたのだけれど、言葉にならない気持ちが胸にあって、苦しさを感じるとき。

    そんなときの自分に。
    あるいは、そういう状態なのかな?と感じるどなたかと接するときに。

    知っておくと助けになりそうなことが、読みやすい言葉で紹介されています。
    まずは自分のために、すぐ手に取れる場所にこの本を置いておこうと思います。
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    投稿日:2022.05.09

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