0
氷室冴子 / 徳間文庫 トクマの特選! (12件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
"powered by"
ぷぷた
今の時代ではもう描けないような青春の日々を過ごす拓と里香子がとても羨ましい!里香子は相変わらずわがままで自己中心的だけど、芯があって脆くて側を離れられない気持ちがわかる。 拓もどっちつかずな性格だけれ…ど人に寄り添ってあげられて、そして人を素直に尊敬できる良い子だなぁ…ってしみじみ思ってしまった。北原さんも、最後のほんの少ししか登場しないのにその人柄と、私自身が駅伝好きだからこそ胸に突き刺さった言葉があった…。 1990年代の時代設定の小説だけど、この若者言葉はこんな時代からあったんだ!という驚きや、平成初期の雰囲気が残る言い回し、ファッション、情景に私もそんな時代で青春を過ごしてみたかったなぁと思った。続きを読む
投稿日:2024.05.11
こん
このレビューはネタバレを含みます
1990年代、女の子に連れ回される男の構図も今はないものだから新鮮だった。爽快でもなく、ハートフルでもないのに読み終えた後にじんわりくるのは、アイという主題と、里伽子が見せた弱みと、手を繋いだ二人を読めたからか。 作中のおばあちゃんのビデオを見た後の気持ちと同じような気持ちになることを狙って作者は作ったのかも。 昔の大学生の話で、村上春樹とは違って遠くに感じなかったのは、親の姿を物語に見たからか。 あと女のひと同士の静かな争い、読み応えがある。展開が大きかったからドキドキしたのか。 里伽子っぽい知り合いが全く思い浮かばなかったことで憧れパワーで楽しく読めたのかも。 そう、最後がすごい、「この夜はそのためにある」ってとこ、前作で高知城見た時の心情と同じ、繋がっているのかも。ひとりでいる時に読みたい文章。
投稿日:2024.03.24
たんぐん
学生時代に読んでまた読んだ。服をあげるところが好きで覚えていた。 あの時代、上京して大学生になるひとは、今よりだいぶ少なくて新鮮だったんじゃないか。
投稿日:2023.12.03
ヒコママ
ジブリアニメを見ていないので、前作の続編らしい本作も読んでみました。 作家さん、若くして亡くなっていたのですね。 実際の大学生がこれほど言葉が巧みなら誤解や行き違いか少ないかと感じましたが、多感な時代…を柔らかく描いていて読みやすかったです。続きを読む
投稿日:2023.11.15
キンケイ
思わずジャケ買いしてしまった作品。 武藤がとても自分勝手だなーと思っていたが、読み進めるうちに自分に対しても、他人に対しても真摯に向き合っているからこその態度だったんだなと感じた。 青春っていいなーー…!続きを読む
投稿日:2023.11.13
kasumi-sou
1巻を入手できたことでやっと2巻を読むことができた。 1巻では、里伽子も千沙も男を振り回す女性で同じタイプだと思っていた。 2巻を読むうちに、全く違うタイプだと思えてくる。彼女らは男性を振り回すタイ…プでも、里伽子は両親のことから派生することに目を背けようとして、拓を振り回していくが、人の痛みがわかるのではないだろうか。 千沙は妻子持ちとの不倫の解消から精神不安定に陥り、人の痛みには鈍いのでは?と思うようになってきた。 バブル絶頂、90年代前半を舞台にした青春であり、出てくる大学生の男子は皆いい人ばかりでした。 歳を重ねた今、読んであまり理解できていないけれどまた読んだらもっと理解できるのだろうか。 安斉のおばあは嫌いでした。続きを読む
投稿日:2023.10.16
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。