【感想】嫌われ者の俺はやり直しの世界で義弟達にごまをする

これはもう兄弟の物語にしてBLにする必要無かったのではないかと感じてしまった。
序〜中盤ずっと丁寧にやり直しの話が書かれてて兄弟愛の側面が強い。後悔し懺悔する主人公の姿には泣けた。でもそれがどうして恋…愛に繋がるのかピンとこなかった。
途中からキス描写等、肉体面での軽めの関わりはあったものの主人公はずっと兄弟はこれくらいすると思ってたようだから、最後の肉体関係に繋がる流れと主人公の感情面の変化が凄く急に感じた。
キスくらいする兄弟、と、肉体関係を持つ恋人はだいぶ遠いと個人的には思う。続きを読む

自分のせいで家族が不幸になり、自分も破滅した人生を覚えているシャルル。何故か全てをやり直しすることになったけれど、いつ前の人生のようになるのか恐れているシャルルが可哀想になる。自分は最低な人間だけど何…とか嫌われないようにしよう、自分ではなく周りを幸せにしなきゃいけない。そう思い込んでいるのが伝わってくるから。それでも、義弟たちと仲のいい「兄弟」になって幸せそうに暮らしているシャルル。ジェイド、リエンの執着は怖くなるほどだったけれど、それでも３人にはずっと一緒にいて欲しくなる。大切な人、自分のことを大切に想ってくれる人と一緒に過ごせるのはシャルルにとって幸せなことだと思うから。続きを読む

なかなかに面白い設定で、とても楽しかった。
展開的にも、エロ少なくジリジリしてる感じが好みで、なんならもっとジトジトしてもらっても良かったけどね、なんなら。
エロが終盤までほぼほぼ出てこないプラス、鬼…鈍感なお兄ちゃんをごまかしごまかし沼らせる表現は、もっとあっても良かったなー。
赤牙先生は、初読みで、この書籍自体も初出版ってことでしたが、とても読みやすく、無駄のない、場面展開とか時系列とかすんなり読めた好みの作品でした！
次回作に期待。続きを読む