【感想】四角形の歴史

赤瀬川原平 / ちくま文庫
(10件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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ブクログレビュー

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  • PLENTY

    PLENTY

    著者である赤瀬川原平らによる『路上観察学入門』に書かれてあった「子供の科学」というものを体現したような本だった。
    赤瀬川氏の好奇心と着眼点にはいつも目からウロコで、日常の目線に奥行きが出る感じがする。

    四角形は自然界には存在せず、人が生活の中で見つけた合理的なカタチである。納得。
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    投稿日:2023.10.18

  • yurisyo

    yurisyo

    荒木博之さんのvoicy、マイブックカフェのコーナーで紹介されていた本。
    赤瀬川さんの著作は新解さんの謎以来で2作目。

    確か、子どもと一緒に読み継ぎたい本として紹介されていたのだが、鉛筆描きのような、ゆるく味わい深いタッチの絵に、そこまで長くないセンテンスが添えられていて、大人なら10分あれば読み通せる。
    絵だけ眺めるのも楽しいが、文章が秀逸。
    こんなに簡単で短い文章なのに、今まで考えたことなかった、わりと本質的な問いに気づかせてくれて、その問いを考えることで、今まで見てきた世界の、新たな面白さを教えてくれる。
    赤瀬川さんなりのこの問いに対する探究は、最後にはクルリと一周して、なんとも言えない心地良い余白と余韻を残す。

    読書に不慣れな人でもたぶん楽しめて、何度でも読み返したくなる本。
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    投稿日:2023.08.27

  • akikobb

    akikobb

     表紙にもなっている、コーヒーカップと雨の日の窓(兼風景画)の絵のページが好きだな。絵自体もいいし、章の切れ目になっていて、雨の音が聞こえてくるような余韻がいい。ヨシタケさんの解説によれば、こういう間の取り方が絵本としてとても上手いらしい。
     四角形はどこから生まれたのだろう。この本は、その問いに対して答えを出したり、実証的な推論をしたりはしないが、想像力豊かに思索する楽しさを教えてくれる。
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    投稿日:2023.04.07

  • のりぞ

    のりぞ

    絵のルーツ、風景画のルーツ、四角形のルーツを探っていくうちに、キャンバスの余白→人生の余白へと。
    肩の力を抜いてくれるいい作品。
    ヨシタケシンスケが好きな人はきっと好き。
    赤瀬川さんといえば、亡くなったあと、ニラハウスはどうなったのだろう。続きを読む

    投稿日:2023.02.25

  • 妻夫木聡

    妻夫木聡

    四角形の始まりなど考えたこともなかった。
    言われてみると、なるほどと思った。
    意外と簡単な事で全て繋がっているのかもしれない
    この本も「ではないだろうか」と言っているように、そうやって考えることが
    意味な余白を眺めることなのかもしれない続きを読む

    投稿日:2022.10.05

  • samoyed

    samoyed

    2022.08.30~08.31

    小学生の時、担任の先生が算数の時間に、「点がいくつも集まって線ができる。そして、その線がいくつも集まって、くっついて四角形ができる」と話していた。
    確かに、そうだな、と思っていたが、その歴史については考えたこともなかった。
    考えさせられることがさらっと表現されていることに、凄さを感じた。素晴らしい本です。読めて良かった。
    続きを読む

    投稿日:2022.08.31

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