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クリステン・R・ゴドシー, 高橋璃子 / 河出書房新社 (17件のレビュー)
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wanderlust
相当面白い。 社会主義国家以外の例は割と知っていたのだが、いかにして、東ヨーロッパの社会主義国が民主化して、どのように社会が変化したのかと言うところが全然知らなかったので面白かった セックスの後 東…は82% 西は52% 資本主義の失敗には資本主義以外の名前がつけられる。 結局のところ、社会主義国家も富国強兵的なのなの元に男も女も働けと言うところで社会進出をしてきた。推し進めてきたと言う点には変わらないけれども、西洋とはその辺のあくまで社会システムが違うという感じだった。どちらにせよ政権のトップに女性が立つこともないし、男がリーダーシップ取るべきと言うところは、西洋諸国と共産主義国家など社会主義国家は変わらない。 西洋がいわゆる無賃労働を女性に分担させて、男がたくさん働くで、男を資本主義の奴隷として、女をその奴隷の奴隷として使わせる。社会主義国家はとにかくフルパワーで全員働かせるで、女性が家庭と仕事の二重苦に陥るって言うところもなるほどなぁと思った セックス自体が資本主義システムの中にとらわれていなくて、金銭などとの統括的な価値がないとやはり幸せになれると言うところはなんとなく実感していた。けれども、東ドイツでの調査事例って言う統計的な数字も見てその実感に納得感を得られた。 筆者は西洋にいたが、模擬国連でソ連を代表できるからと言う理由で様々な文献を漁っていたと話していた。その辺もやはり他者の立場に立ってみると言う経験としてすごく良いんだろうなと言うふうに感じた。 「今晩ビルとセックスして、明日お金返すね」 模擬国連で立場変わる。 ミレニアル世代が動かす アメリカ 衆議院 2019年 7→24% 日本衆議院 9.9% 女性の参画。なぜそれが必要なのか、女性が参加した方が経済が発展するから、となる。教育健康高いが政治・経済参加が少ない。資本主義的にすると投資を回収できていない。 女性の役員比率高い方がROAが高い、だけだと経済合理性の指摘だと矛盾が生じる。休暇を勝ち取るために仕事の生産性向上に労働者が主張している。逆にそれで経済合理性で経済合理的でないと取得しづらい。その中で、本で人間性の尊重をめざした女性の地位向上。経済とお金と愛情とか。 女性の美しさへのプレッシャー。性が商品でないなら美しさも変わるかも。 社会民主主義だとどうして経済合理性を取っているのか。続きを読む
投稿日:2024.03.23
miserybeatle
資本主義は人間をも価値で測り、経済的に低価値な弱者を切り捨て、女性が彼らをケアしてきた 社会主義における女性の方がhappyだったよという本 最近コモンも良く言われるし、確かに社会主義×民主主義が…最適解か 面白かった!続きを読む
投稿日:2024.02.25
AUsako
タイトルと表紙にビビッと来て読みました。 セックスが楽しめるとは、つまり、セックスが生活のための取引とは無縁であるということなんだなと納得。社会主義国では建前上は男女平等で男女ともに当然みんな労働をす…るから、女性が生活費のために男性に体を差し出したり、育児や生活のために最悪の男性と婚姻関係を続けたりする必要がない。 時短勤務と保育所費用で月収数セントとなるアメリカ人女性の話が衝撃的だった。というか、本書で紹介されている資本主義至上国アメリカの様子は全てが衝撃的だった。アメリカから見たら日本は立派な社会主義国だろうな…。 旧社会主義国で暮らした人の「政府が社会主義について語ったことは全部うそだったけど、資本主義について語ったことは本当だった」みたいな言葉に感心した。政治家が理想郷と喧伝する国に暮らしているのに苦しい、きっと資本主義こそが別の本当の理想なんだと思っていたら、雇用の不安定化、家庭内の負担の増加…と別の悪夢がやってきたと。 日本では高齢者福祉を削れば現役世代の暮らしが良くなるかのような議論が見られることがあるが、これはまさしく社会のセーフティネットを解体・阻止して女性にケアワークを押し付けて社会保障費を浮かせるという、アメリカ資本主義がずーっとやってきたことだ。 SNS等で対立を煽り、連帯を冷笑し、利己的行動のみが合理的なのだというような風潮を盛り上げている、経営者層や富裕層、既得権益者を警戒しなきゃいけない。続きを読む
投稿日:2023.12.10
chobiisuke
印象的だった箇所をいくつか。こういった本は、女性だけではなく男性にも読んでもらう必要がある。 「同じ理屈で、これまで何千年と女性が食事を作ってきたというのに、プロのシェフの世界は男性ばかりです。マッ…シュポテトと一緒にテストステロンが少々盛られていると、料理の味わいが増すのでしょうか。」 「結局のところ、競争的な労働市場では、生殖機能の異なる男女を公平に扱うことは無理なのです。雇用する側はどうしても、効率的に利益を出せそうな人を雇おうとします。この問題の解決は容易ではありません。育児休暇や公立保育園の拡充は、差別の構造を改善するのに役立つでしょう。これらは社会主義から生まれ、職場と家庭におけるジェンダー平等という明確な目標のために進められてきた改革です。」 「ほかにどのような任務を抱えていようと、自分のやるべきことは完全に明確である。働く女性の完全な解放と、新たな性道徳の基盤作り。これらはつねに自分の活動において、また人生において最高の目的でありつづける。」続きを読む
投稿日:2023.09.18
midnightwakeupper
冷戦が終わって、社会主義は間違っていた「資源の再配分に市場原理より良いものはない」、とされるが本当に資本主義の一人勝ちなのだろうか?農業社会的倫理が衰退する20世紀以降「労働力の商品化」による人間疎外…が避けらないのではないか?、ロシア革命後、「女性部」が設立され女性閣僚となったコロンタイは女性の労働参加のための様々な施策を提案したが、’24年レーニンが死にスターリンが権力を握るとノルウェー大使に左遷され、女性抑圧は復活した/産業社会の一員として自由競争するのはシングルマザーは過酷だが、結婚しての出産にしても男ばかりが得する感がある/ではどうするか?かつて東ヨーロッパの社会主義国にはそれぞれ独自の性倫理があって、いずれも資本主義国よりは女性に優しかった…続きを読む
投稿日:2023.08.02
なお
私が会社員生活に不安を感じるのは、女だから? 上司との飲み会についていけないと思うのは、女だから? 今後のキャリアに不安を感じるのは、女だから? 女であることを理由にすると、逃げることになる。 逃げ…たところで、幸せになるわけじゃない。 逃げたい、嫌だと思う理由を、女だから、で片付けて良いのだろうか? 自分が苦しいと思うのは、資本主義が原因かもしれない、と最近気づいた。 女だから、で苦しむのは、そのひとつなのだと思った。 女だから、失敗しても許してもらえる。 その後ろには、女は失敗するものだと見下されている構図がある。 女だから、大事にしてもらえる。 その後ろには、女は男より弱いというスティグマがある。 女だから、の言葉は、女は男より下にいる構造のもとにできている。 そして、その構造は競争下での利益追求・パイの拡大を至上命題とする、資本主義でより顕著になっているのだと思った。 環境問題・格差・男女差別、この問題は、資本主義から端を発しているのだと、気づいた。 資本主義って、本当は色んな問題の根源であって、全然万能じゃない。それを受け入れていていいのだろうか、と思った。続きを読む
投稿日:2023.07.17
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