【感想】戦国日本の軍事革命 鉄炮が一変させた戦場と統治

藤田達生 / 中公新書
(5件のレビュー)

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  • his360

    his360

    鉄炮の普及を起点とする軍事革命が近世社会到来を加速させたとする視点から、鉄炮の導入・普及の展開、それによる戦術・戦略の変質、さらには統治体制の転換にいたる過程をたどる内容。軍事的要請から社会変革にいたる道程が興味深い。続きを読む

    投稿日:2023.09.10

  • hiro1548

    hiro1548

    もっと鉄砲にフォーカスしてるかと思ったらそうでもなかった。長篠以降、鉄砲や新しい技術がどう利用されてきたのか、実はよく分からなかった。ちょっと残念。
    当然だけど鉄砲を利用するためには弾丸と火薬の用意が欠かせない。つまり兵站が勝負になるわけで、物量がモノを言う時代がやってきたってことらしい。信長が生きていれば、日本ももっと「兵站を大事にする軍事思想になった筈」ってのは言い過ぎだなぁ。続きを読む

    投稿日:2022.07.15

  • Go Extreme

    Go Extreme

    第1章 ヨーロッパから日本へ
    鉄炮伝来
    鉄炮を支えた「科学者たち」
    世界貿易システム
    鉄砲導入と天下人の役割

    第2章 戦場の変貌
    傭兵たちの自治
    付城戦の時代
    陸戦と連携する安宅船
    大会戦の実像

    第3章 統一戦争を実現した「織田検地」
    陣立書・軍法・軍役
    石高制検地
    巨大兵站システム
    仕置令の系譜

    第4章 軍事革命が日本にもたらしたもの
    近世軍隊の誕生
    「公儀の軍隊」の現実
    大規模一揆と幕府軍
    武装国家の創出

    近代国家とはなにか
    続きを読む

    投稿日:2022.06.01

  • tagutti

    tagutti

    <目次>
    はじめに  鉄炮がもたらしたもの
    第1章   ヨーロッパから日本へ
    第2章   戦場の変貌
    第3章   統一戦争を実現した「織田検地」
    第4章   軍事革命が日本にもたらしたもの
    むすび   近世国家とはなにか

    <内容>
    最近読んだ本郷和人氏の『「合戦」の日本史』の冒頭で、日本は戦争の研究がされていない、と述べていたが、この本はそれに対する答えが一部載っているような気がする。第3章以降は、著者の本職の「近世国家」の成立の謎へとつながるのだが、その根本が「鉄炮」にあると見ているため、この部分をかなり細かく分析しているからだ。鉄炮は技術の必要な武器で火薬が高価⇒農民の教育、つまり歩兵(足軽)の誕生⇒大規模に鉄炮を使いこなすには、収入を増やす必要がある⇒「検地」により、米を基準にする必要がある⇒それを成し遂げた信長、それを後継した秀吉がこれを実行した、という論理だ。一方で、貨幣を用いなかったのは、貨幣が日本に不足していて、鐚銭(私鋳銭)が多く出回り、その管理や分類が大変だったから、ということも納得した。
    続きを読む

    投稿日:2022.04.13

  • 中央公論新社

    中央公論新社

    長槍や騎馬隊を軸とした戦国時代の戦場は鉄炮伝来で一変した。信長による鉄炮の大量使用が天下統一を推進し、近世を到来させるまで。

    投稿日:2022.03.15

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