【感想】小説 牡丹灯籠

大橋崇行, 柳家喬太郎 / 二見書房
(4件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • よみまくりお

    よみまくりお

    落語で牡丹灯籠を聴きに行くので、予習のつもりで読んでみた。これはビックリ。怪談と聞いてはいたが、おどろおどろしい怖さではない怖さが隠されていた。さらには涙なくしては読めなかった。こんなにも壮大な話を三遊亭圓朝という人は25歳程度で創作していたなんて、そっちの方が恐いかもしれない。続きを読む

    投稿日:2024.01.20

  • 翠月

    翠月


    幽霊のお艶がカランコロンと下駄の歯音を響かせ、愛しいひとのもとを訪う怪談「牡丹灯籠」を、宿世の因縁、仇討ちと絡め、幽鬼も生々しく美しく描いた時代小説

    北町奉行 依田豊前守政次が御用聞きに扮して活躍、怪談の真相を紐解、すっきりした余韻の江戸捕物帖です続きを読む

    投稿日:2021.08.15

  • ひつじぐも

    ひつじぐも

    このレビューはネタバレを含みます

    円朝の怪談咄「牡丹灯籠」をもとにした書き下ろし

    シリーズ第1作に続いてあまり幽霊は活躍しない。
    「幽霊より人間が怖い」という言葉どおり、悪人伴蔵が何人も殺し、事件が起こる前からの因縁がからみあう。怨念、愛憎よりも、欲がまがまがしいことを引き起こす。

    松浦シオリが描いた表紙の美しいお露の幽霊も、恋い焦がれて死んだのではなく、実は金を盗むために伴蔵が殺したもので、その幽霊に取り殺されたとされた萩原進三郞も、金の仏像を盗むために伴蔵が殺し、無関係の骨を置いて偽装したものだった。
    平行して、お露の父親で籏本の飯島平左衛門が、妾のお園と共謀した隣家の源次郎に殺されるが、真相は下僕の孝助が昔切り捨てた侍の子だと知って敵を討たせてから殺されるという物語があり、
    伴蔵が江戸から栗橋に行って商売を始め、同じく江戸を逃れたお園と懇ろになって、事件を覚えている女房を殺す。孝助が伴蔵と源次郎を討って、めでたしめでたしで終わる。

    今はもう聞けない落語で聞きたかった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.12.14

  • なー

    なー

    二見書房の《小説 古典落語シリーズ》の2冊目、らしい。ちなみに1冊目は累ヶ淵。
    巻末に【主な登場人物と関係図】あります。巻頭に載せてよ…と思いつつ、ネタバレみたいな面もあるのかとも思い。
    「翻案モノ」って言うんですか、このジャンル。怪談ではあるけれど、捕物帖的要素が追加されてて、れっきとした時代ミステリに仕上がってます。面白かった。続きを読む

    投稿日:2020.12.09

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