【感想】金田一少年の事件簿 小説版 オペラ座館・新たなる殺人

天樹征丸, さとうふみや / 講談社文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • オズ

    オズ

     金田一少年シリーズの中期以降はミステリとしては簡単な、わかりやすいものに変化していったが、初期の作品は、漫画でありながらある意味で狂気じみた、動機が胸糞悪いような、犯人に同情してしまう作品が多かった。今作は当時の漫画シリーズで面白かった部分が再現されており、合計で三作続くオペラ座館は金田一少年シリーズの代表作だ。
     今作でハジメと美雪は過去に惨劇のあったオペラ座館に再度招かれる事になる。オペラ座のオーナー黒沢や、医師の結城等、前作に登場した人物を含め、黒沢が過去に教えていた劇団のメンバーも招待されている。
     オペラ座館という不穏な設定をベースにしながら、漫画由来である思い切りのある設定によって、リアルにこだわりすぎず、ドキドキするミステリになっている。

     当然、トリックを深掘りしていくと疑問が出てくる部分もあるが、読者への挑戦状など、古き良きミステリの王道も取り入れており全体的に楽しませてもらった。

     ハジメと美雪のストーリーは数十年続く作品に成長したが、全ての始まりはオペラ座館の殺人からはじまり成長してきたコンテンツだ。本格ミステリではないし、漫画が土台なのであくまで小説版は付録の様に見られてしまうが、今作は「オペラ座館の殺人」の続編であり、第三作「オペラ座館第三の殺人」に繋がる物語だ。僕の好きな金田一少年シリーズの作品ふ他にあるのだが、漫画から小説を、小説から漫画に、興味を持った方におすすめしたい作品だ。
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    投稿日:2024.03.20

  • 猿山リム

    猿山リム

     小説の講談社文庫版は前作から20年以上経っているのかな、ドラマ版のタイミングではあろうが何故今文庫で…という感触はある。
     前巻の頃はここに登録とかしてなかったから既刊どこまで読んでたか確認するのに手間取った。
     多分文庫じゃない判で読んだ気もするが忘れた。
     伊豆の沖にあるらしい孤島に建つホテルでオペラ座の怪人の見立て殺人と、シリーズ約束の鉄板シチュ。
     伊豆に条件に合うような場所は…まぁ野暮は言うまい。
     漫画原作家と言うことでか、地の文が台本的で読みにくさを感じたが、戯曲物の演出か。
     図解以外の挿絵もアリ。
     漫画や・少年誌では出来ない描写もアリ。
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    投稿日:2022.11.22

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