【感想】こんなに変わった理科教科書

左巻健男 / ちくま新書
(4件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • kun92

    kun92

    学習指導要領の変更より、世代によって、指導されている内容が随分違う。

    昆虫を三種類だけとか、周期表がないとか、考えたこともなかった。
    教育についての必要性とか、意味とか色んな考え方もあると思うが、学問に興味を持つ機会を奪われた可能性もあるし、言っちゃ悪いが、これは理科だけでもなく、「バカ」のまま社会に送り出された可能性もある。

    もちろんボクらが学生の頃の要領が良かったのかどうかってのはあるが、改めて、教育と言うものは国家の根幹であることを認識した。

    ただ、本としては、中途半端。
    もう少し具体的な事例を絞って深掘りした方が興味をそそった気もする。
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    投稿日:2023.04.19

  • izumowol

    izumowol

    歴史の教科書において鎌倉幕府成立が1192年から1185年になったり元寇が蒙古襲来に変わったりしたことなど、一時「教科書が今と昔ではこんなに変わった!」という話題をよく耳にすることがあった。タイトルからこの本もその手の内容かと思って読み出したのだが、その実、単にトピックとして変更点を面白おかしく取り扱う娯楽本ではなく、しっかりとした「理科教科書史」であり「これからの理科教科書・理科教育のあり方」についての著者の思いが込められた熱い本であった。一部、前に読んだ同じ著者による「陰謀論とニセ科学」と重なる部分があり、そういう繋がりであったかと納得した次第。続きを読む

    投稿日:2022.11.23

  • ngskshien

    ngskshien

     理科教育(小中高)に関し、主に教科書の記述内容の時代変化をたどりながら理想の在り方や著者の考える方向性を示した新書です。本書によると戦後の理科教育はおよそ10年おきに大きな内容変更があったとのことで、各ステップの変化や各時代の特徴に着目して現代に到るまでの概要を知ることができます。
     本書の前半3分の2くらいははいくつか選んだトピックに関して各時代の変化を振り返りながら戦後の理科教育どのように変わってきたか記述されています。私自身も本書でいう00年代~10年代に理科教育を受けた人間であり、自分自身が見聞きした内容との比較の意味でも分かりやすく読むことができました。
     後半3分の1は教育指導要領や教科書検定などの内容を批判的にとらえながらよりよい教育の在り方に関して論じており、内容に賛同するかはさておき教育への関心を持つド素人の一人として興味深く読むことができました。(個人的には物理や化学の内容においてもう少し数理的な内容を重んじてもよいとは思っていますが、これは少数派であることは自覚しています。)
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    投稿日:2022.08.28

  • reso100

    reso100

    理科は好きだったが、こんなに教科書が変化していたのは知らなかった.後半の学習指導要領が出てきた辺りから、話しが面白くなった.文部科学省のいい加減さや教育委員会の杜撰さなど問題点は多いが、教師の力で子供たちが救われているのかな.基本的な考え方を若い時代に身につけることの重要性を痛感した.ニュートン力学と電磁気学をしっかりと学んでおきましょう.続きを読む

    投稿日:2022.08.08

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