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南杏子 / 講談社 (49件のレビュー)
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総合評価:
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hokusan
『そこは楽園か、遺棄の地か』 かなり衝撃的な帯が目を引く本作。 本作はヨーロッパではすでに取り組みがある『Alzheimer's Village』をモチーフにした、認知症者同士が支え合う自立型住宅、…生活ケア付きコミュニティが舞台。 しかし、その実態は認知症者の脳を不法に剖検し、脳バンクを作るための研究機関だった。 近年、約600万〜700万人。65歳以上の約5人に1人は認知症であると言われている、認知症大国・日本。しかし、認知症の診断精度自体は、まだまだ画像初見からの推察に頼らざるを得ない実情。 『剖検することで診断が確定できる』と本作でも述べられている通り、それくらいまだまだわからないことが多い病気である認知症。 それらをベースとして、昨今の北海道に進出する外国資本により土地買収や、ヤングケアラー、老老介護等、様々なエッセンスをテーマとして取り上げた内容でした。 ・ ・ ・ ・ ・ 『恍惚の人』から半世紀。現役医師作家による衝撃のメディカル・サスペンス! 高齢者だけが身を寄せ合って暮らす山間の村。そこは楽園か、遺棄の地か。 夫の暴力から逃れ、幼い娘を連れて家を出た主婦・明日香。 迷い込んだ山奥の村で暮らし始めた明日香は、一見平和な村に隠された大きな秘密に気付き始める。 住民はどこから? 村の目的は? 老老介護、ヤングケアラー、介護破綻……世界一の認知症大国、日本。 人生を否定される患者。生活を破壊される家族。 認知症の「いま」に斬り込む衝撃作!続きを読む
投稿日:2024.04.28
urara
夫のDVから娘を連れて逃げ出した明日香。たどり着いたのは朱鞠内湖近くの村だった。 その村に住むのは認知症を患った人ばかりだが、日常生活を支障なく送ることができるシステムで運営されていた。 誰が何のため…にこの村を運営しているのか、明日香は疑問を抱く。続きを読む
投稿日:2024.04.05
ひろさん
このレビューはネタバレを含みます
福祉職の人間としては、興味を惹かれるタイトルで手を取りました。 この作家さん現役医師なんですね。 ただ認知症というだけでなく、進行や病状まで細く書かれていて(説明もありで)勉強にもなる内容でした。 脳の検体、、、という点では賛成しませんが、広大な土地に縛られる事なく今まで通りの生活を送れている、、、こんな場所もあってもいいのではないかと思ったり。 実際にどこかにあったりするのではないかと思ったり、、、 最後の明日香の展開は想像もしていなかったのでビックリしました。
投稿日:2024.03.20
よもぎまい
高齢者だけが身を寄せ合って暮らす山間の村。 そこは楽園か遺棄の地か。 老老介護やヤングケアラーの話が詳しく書いてあって作品はやや重めの医療ミステリー?になるのかな。どちらかと言うと私は先生寄りの考えだ…ったので、認知症になったらこの村で暮らしても良いかなぁと思ってしまった。 死んだ後に人の役に立つなら検体もありかと...。 ラストはスッキリはしないけど、面白かった。続きを読む
投稿日:2024.03.19
yukibokko
今までの作品とは違う印象、ミステリー。 認知症の村、アルツ村。現役医師だけあり、わかりやすく症状が描かれている。認知症の方が住みやすそうな村になっているが…その裏では…想像通りだが、リアル。 娘さんの…ところはところどころ違和感があったが、最後に回収され納得。 続きを読む
投稿日:2024.02.04
kuruko281
現代が抱える大きな問題をこうまで絶妙に表現できる作者は素晴らしい もちろん医師という職業での経験から成せた部分もあるかもしれないが、それだけでは無いだろう 自分の可能性なども考えると心寒い
投稿日:2024.01.11
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