【感想】開化の殺人 大正文豪ミステリ事始

中央公論新社 / 中公文庫
(6件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
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ブクログレビュー

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  • shima

    shima

    私の学がないために、純文学の読解が出来ないので評価出来ません。

    前半はほぼ読みづらさと、何となくの掴みのみで
    芥川氏の作品読んだ時点で心折れた…。
    諦めようかと思ったけど、後半は読み易い文体が続き、
    何とか完読。

    結構本読んだからそろそろ純文学行けると思ったけど甘かった…。
    読み解きもだけど、読書を苦に思うことは自分的に悲しい。
    読み易いものでも面白さが解らなかったり…。

    もっと書物漁ってみよう、まだまだだという励みにもなりました。
    続きを読む

    投稿日:2023.05.07

  • ひさとつ

    ひさとつ

    明治大正に活躍した作家が書いたミステリ作品をまとめたものです。
    まだ推理小説やミステリといったジャンルや作家が、現代のように確立されていない頃の作品が集まっています。
    現代と違ったミステリ作品。
    味わい深い文章を読むことができます。続きを読む

    投稿日:2023.04.11

  • hazel8483

    hazel8483

    ミステリアスと言えば、ミステリアス。
    でも、ミステリかと言われれば…うーん。
    夏目漱石の『こころ』のように
    自分の罪におびえる心のうちを描く
    …みたいな感じのものが多いように思いました。

    投稿日:2022.07.26

  • 小夜

    小夜

    文章を読みやすく編集してあるので、思ったよりもスイスイ読めた。
    有名な文豪の作品は、何となく読まずに来てしまったけれど、今作で興味を持った作家の作品を読んでみようと思う。

    北村薫氏の解説を読み、収録作の背景などの理解が深まった。続きを読む

    投稿日:2022.03.28

  • 重度積読症

    重度積読症

     乱歩の評論で、探偵小説隆盛前、一般文壇において谷崎、芥川、佐藤春夫らが探偵趣味の小説を書いていて、それに刺激を受けたということは読んだ記憶があった。
    そこで取り上げられていたのが、大正7年夏に発行された、中央公論臨時増刊「秘密と開放号」。
     本書は、増刊号掲載の創作8作から、谷崎の「二人の芸術家の話」を除いた7作と、ボーナスとして乱歩と佐藤春夫の関連する随筆2篇を収録したものである。
     "乱歩も耽読した異色の競作が、一〇四年の時を超えて甦る!"というオビの煽りがまたすごい。

     読んだことのあったのは、佐藤春夫の『指紋』だけ。芥川の『開化の殺人』さえ、タイトルしか知らなかった。それ以外は初めてのものばかり。
     『指紋』は再読になるが、初読のときは映画でクローズアップされる指紋を見てその一致が分かるものかと、設定の不自然さが気になったが、阿片に惑溺する人間であればあり得るかもしれないと思わせる筆力はさすがである。

     里見弴の『刑事の家』は、確かに秀作。別荘に避暑を決め込んだ主人公たちに対し、その留守番役の警察官一家。ところが、どうも米が盗まれているらしい。盗っているのは誰なのか。真相が明らかにされそうなときに、意外なラストが。

     中村吉蔵『肉店』。作者は島村抱月の芸術座にも作品を提供していた戯曲家。嫉妬に狂った肉屋主人の過ちが明らかになっていくところはドラマティックなのだが、グロテスクさが際立ってしまい、作品からカタルシスを受けないのが難点か。

     田山花袋『Nの水死』。花袋と言えば、『蒲団』、せいぜい『田舎教師』くらいしか読んだことがなく、こういう作品も書いていたのかという感想。秘密を抱えた主人公が、死に際して妻へ告白をする。その内容自体はかなり早くから予想できるのだが、この告白は妻に対する関係ではどうなのだろうか?
     正宗白鳥『叔母さん』。主人公と叔母さんの、それぞれに対する気持ちが、分かったようで良く分からない。

     解説は北村薫さん、今回もいろいろなことを教えてくれる、とても勉強になる内容満載。
    続きを読む

    投稿日:2022.03.28

  • 中央公論新社

    中央公論新社

    佐藤、芥川、里見に久米。乱歩が耽読した幻のミステリ特集が、一〇四年の時を超えて甦る! 「犯罪と怪奇への情熱」に彩られた全九篇。〈解説〉北村 薫

    投稿日:2022.03.15

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