【感想】輝け!キネマ ──巨匠と名優はかくして燃えた

西村雄一郎 / ちくま文庫
(2件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • bukurose

    bukurose

    「小津安二郎と原節子」
      小津の描いたものは、家族の崩壊だという。原節子も戦前は「大根」などと言われることもあったが、「晩春」で小津と組んでから、原節子としての存在感が開花したという。「東京物語」とは「家族がわかれては去っていく物語」だという。小津と原節子はなぜ結婚しなかったのか? 著者は、原節子はファーザー・コンプレックスで、小津はマザー・コンプレックスだった。誰しもその要素はあるが、この二人はその度合いが桁外れて大きかったから、と推測している。

    他に
    『溝口健二と田中絹代」
    「木下恵介と高嶺秀子」
    「黒澤明と三船敏郎」


    NHKカルチャーラジオ「芸術 その魅力」で放送された「日本映画の黄金期を支えた監督とソターたち」全12回の内容をもとに大幅な加筆を加えたもの。

    2021.6.10第1刷 図書館
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    投稿日:2021.12.08

  • 重度積読症

    重度積読症

     日本映画の黄金期を彩った巨匠と名優を組み合わせて、相互の影響の様相や繋がりの深さ、作品として結晶化した映画の見どころなどを、具体的に分かりやすく教えてくれる。人となりを窺うことのできるエピソードも満載で、読み物として実に楽しい。

     紹介される作品は傑作、名作揃いで見た作品も多いが、簡にして要を得た解説を読んで、是非また見たくなった。
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    投稿日:2021.06.12

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