【感想】もう別れてもいいですか

垣谷美雨 / 中央公論新社
(187件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
44
62
60
10
2

ブクログレビュー

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  • おくダマ

    おくダマ

    離婚したい。でも、お金がない。決断は、幸せのはじまり-。

    初めての垣谷美雨san。

    面白いっ!というか、もう別れても・・いいです。

    58歳の妻・原田澄子と夫・孝男、独立して都会で暮らす2人の娘と、澄子の地元の高校時代の元同級生たち。

    ダンナさんが亡くなったという元同級生からの喪中のはがきを見て、、羨ましい と。

    夫の初めてのエピソードは、澄子が休日に子育てをしながら用意した昼食を見て、”また月見かよ。俺はもっと豪華なうどんが好きなんや。”と。この一言で、夫の全て分かりました。許せないというか、正直、こんな感覚を持った人がまだ存在するんだという驚き。

    とにかく妻がすることに文句を言い、自分が一番偉い。世間体を常に気にするプライド高男。こんな人は、きっと会社でも仕事ができていないと思います。

    同級生のリンダが教えてくれた言葉、「日本人は自分が幸せかどうかよりも、人から幸せそうに見えることの方が大切なんだって」。これにはハッとさせられました。

    娘の望美、香奈、同級生の千鶴、美佐緒たちに協力してもらって、何とか離婚が成立して良かった。短い人生、手に入れた勲章を持って楽しんでください!
    続きを読む

    投稿日:2024.04.28

  • Yae_f

    Yae_f

    子育ても終わった田舎のパート主婦がモラハラ夫に下女のように扱われる日々に見切りをつけ、新たな人生を歩み出す話。自分のまわりには澄子みたいな人がいないせいか、共感できる部分とできない部分があった。結婚が早い人の方が共感できそう。続きを読む

    投稿日:2024.04.26

  • marimoju

    marimoju

    うんうん、そうそう、あるある、と最初から共感しまくり、途中吹き出して笑った。

    「夫源病」に悩み離婚したいが金がない、勇気が出ない、煩雑さを考えると行動が起こせない。
    安全なところにずっといると生活範囲が狭まり何をするにも臆病になる、それすらもずっと後になりやっと気付く。分かるわ〜
    読んでてヤキモキする部分もあるが、離婚で自由を手に入れたものの最悪だった生活で得た忍耐や屈辱などが新しい自分の自信になる、と前向き。いやーな感じで終わらず良かった。
    主人公と同年代で同じ体験をしてきた人にはツボでしょう。
    すごく面白かった!
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    投稿日:2024.04.20

  • maomao

    maomao

    これまたインパクトあるタイトル!
    垣谷ワールドを堪能しました。
    何となく予想はしてたけど夫のモラハラっぷりが酷かった…。本当によく今まで耐えてきたなと思う。
    フィクションだけど実際にあることだと思うし、作中の描写が現実だと思うと心底ゾッとする。

    描かれているのは男尊女卑の古い価値観のまま妻を見下す夫。そんな夫と数十年も人生を共にし、還暦を前に苦悩する主婦。
    まるで家政婦か奴隷のような扱いを受け、日々イライラどころではすまない鬱屈を抱える主人公は、新たな一歩を踏み出せるのか?

    モラハラ夫の他、田舎のしがらみも色々面倒くさくて、私にはまず無理。
    夫の発言や振る舞いに引きまくりながら読み進めました。
    ラストをすっきり上手くまとめるのは、サスガ垣谷さんだなと思う。

    本作を読んで、他作品「七十歳死亡法案可決 」や朱野帰子さん「対岸の家事」が思い浮かびました。

    『離婚は自分にとって不幸を意味するものではなく、再生させてくれるもの』
     
    続きを読む

    投稿日:2024.04.12

  • ちは

    ちは

    このレビューはネタバレを含みます

    夫に愛想を尽かした主婦が離婚に踏み切るまでの物語。離婚肯定派と現状維持派の友人の意見の間で揺れ動く心。

    主人公の夫が男尊女卑すぎて読むのがしんどい場面もあったが、離婚という重いテーマを扱う作品なので致し方ない。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.09

  • 龍が如く

    龍が如く

    自分自身が結婚生活6年目、同棲も含めると8年夫と暮らしているけど、こんな思いしたことがなくて良かったと思った。
    田舎特有の噂の広がりとか周りの目を気にするのもわかるけど、そんなに怖いものなのか?と元田舎出身としてなってしまった。
    あと自分がただ単に若いからなのかな。
    言いたいことはわかるけど、そこまで共感できなかった。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.05

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