【感想】呪街 警視庁異能処理班ミカヅチ

内藤了 / 講談社タイガ
(19件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
3
10
5
1
0

ブクログレビュー

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  • たまご

    たまご

    ミカヅチ班に入って怜は祓い屋の仕事からは足を洗った。だが、依頼が来てしまった。切羽詰まった様子の相手につい見るだけならと約束をするが翌日依頼者は自殺していた。
    ミカヅチ班は幽霊や妖怪が起こした事件を探偵のように解くわけでなく、人が起こした事件として隠蔽する。1巻ではその事に対してそういう設定という事でスルーしてしまった。だが、今回は怜が疑問に思う、どうして助けられる能力があるのに解決しようとしないの?に共感出来た。この時点で作者のもくろみ通りに読み進めていたと思う。こちらにそれが出来ても相手次第では無駄な努力だ。全部が全部自分が悪いわけでなくとも被害妄想が過ぎる人はいる。アパートに呼ばれない人間でいなくてはと感じた。
    次の話では典型的な昭和のおっさんとその取り巻きの自業自得事件。だが、それだけ終わらない被害者と思ったものも一筋縄ではいかないのかと驚いた。
    妖怪も怖いが人も怖いと感じさせるのがミカヅチ班。ミカヅチ班のメンバーはもちろんだが、今回は特に三婆ズの存在が良い。異能もないし幽霊の類いが視えるわけでもないが、年を重ねた事による圧倒的経験値が光った。
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    投稿日:2024.04.06

  • 橘

    このレビューはネタバレを含みます

    シリーズ2冊目も怖かったです。
    エピソード1の、麹町の事故物件アパート……「普通の人なら住もうとは思わない」「こういう所に住める人はその時点で……」みたいなのがコッッッワとなりました。「桜底」の1話目も、肝試しからの〜だったしな。。
    こちらも、アパート失くすほうがヤバいというのが闇です。

    エピソード2、怜くんがミカヅチ班に入ったことが斑のメンバーには良い影響を及ぼしてるけど、警視庁管轄区域の怪異には悪影響なのかな。活性化してるのか?
    リーサルウェポンな扉が鬼を吸い込んだ瞬間も怜くんしか感知してないとかだったら不穏です。

    ラストで食べてる菓子、清浄歓喜団みたいなのかな〜「阿・吽」で見た

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    投稿日:2024.04.05

  • ultraman719

    ultraman719

    第2弾!

    2エピソード!
    どっちも、お掃除屋さんの三姿ズが、光ってる!

    都会のど真ん中のビルの間にある古びたアパートが怖い〜!
    事故物件とか、そういうレベルやないやん!
    死の無限ループ!
    新しい人入居する
     ↑ ↓
     ↑ 何故か死亡(縊死多し)
     ↑ ↓
     ↑ 部屋掃除(特殊清掃ね!)
     ↑ ↓
      ↖︎←↙︎

    三姿ズのお得意様のアパート!
    でも、異界のバケモノには生贄が…
    こんなとこ住むな!って話やけど、そんなとこに住む人は、住む人なりの理由が…
    仕方ないんかな。
    ハイ!異能処理班放置!

    歌舞伎町で、舌抜かれ、有名芸能人ら死亡!
    まぁ、コイツらは、舌でも、頭でも抜かれてOKですな。
    異能班がヤラレるのは、困るので、三姿ズが活躍。

    何事も、解決する訳やなく、なかった事にするのが仕事という異能班。確かに真実を曝け出すには、キツいけどね。


    「バケモノバケモノと言うけれど、人がバケモノより勝っていると考えるのは傲慢よ。物事は見る角度によって違うんだから」

    人が一番怖い時の方が多いかもしれん…(−_−;)





    『ビフテキ』が『ビーフステーキ』の略であることを、怜はこのとき初めて知った。
    最近、『ビフテキ』って言わんもんな〜
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    投稿日:2024.02.18

  • まっちゃん

    まっちゃん

    ミカヅチの2作目。呪、異能とくれば、呪術廻戦を想像してしまう。二つのエピソードで構成されている。

    一つ目のエピソードは、麹町の古いアパートが舞台。古井戸もある。ごく普通のホラーの場面だ。
    22室あるが2室しか入居していない。警視庁ミカヅチ班に採用された安田怜は、祓い師。怜のスマホにそのアパートの住民から助けを求めるメールが届く。怜は怪異を祓うためにミカヅチに協力を求めるが、なぜか誰も協力しない。三婆ズと出向くことになったが、その怪異の正体は?
    世の中にはなんでも人のせいにするバカがいる。世間を恨み、そういうのが誘われてやってくる。と三婆ズ。なるほどと納得して笑った。

    二つ目のエピソードは歌舞伎町で事件が起こる。エロジジイ3人が変死する。怪異の仕業、さてどちらが鬼なのか?怜はどうするのか?
    意外と奥の深いものを感じる。

    ミカヅチ班に怜が加わり、幅が拡がった。三婆ズも毎回いい味を出していて、少しホッとさせられる。内藤了さんの怪異の表現は上手いと思う。場面のリアリティが伝わってくる。
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    投稿日:2023.12.15

  • Chacha

    Chacha

    友達からオススメされた本作
    実はこれ第2段なんだけど、こっちから読んで!と言われて…
    私の性格的には正解でした!
    でも普通に順番に読んだ方が良いだろうとは思います(笑)
     
    エピソードは2話、どちらも気持ちの悪いお話。
    3婆ズが良い味だしてる。
    まだキャラたちの個性がわかってないので(2から読んでいるのが問題なんだけど笑)
    連続して読んでいきます~
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    投稿日:2023.12.01

  • みかりん

    みかりん

    警視庁異能処理班ミカヅチシリーズ、2作目。

    今作も2編構成。このシリーズはこれからもこの構成でいくのかな。怪異の中身がなかなかの怖さだし、単に「処理」するだけなので、これくらいの長さの方が読みやすいのかも。

    ミカヅチのメンバーは皆、現実離れした特異なキャラばかりだけれど、怪異においてはこれだけ科学が進んだ現代においても裏に潜んだ解明できないナニカをよりリアルに感じ取れるように上手く描かれていると思う。2つめの「鬼」の解釈も面白く読めた。
    扉の向こうの何かがこのシリーズの謎の根幹になるのかな。シリーズ継読、楽しみです。
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    投稿日:2023.11.30

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