【感想】みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない

若竹七海, 杉田比呂美 / ポプラ文庫
(14件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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3
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ブクログレビュー

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  • サマー

    サマー

    神奈川県の僻地・葉崎のローカルラジオ局「FM葉崎」。
    ラジオ番組の中の人気コーナー「みんなのふこう」に「ココロちゃんのペンペン草」というラジオネームの女子高生からメールが届く。
    バイト先のお弁当屋さんにいる「ココロちゃん」は、17歳とは思えないほどの不幸をしょっているのです・・・。

    ココロちゃんは不幸体質というか、危険を察知する能力が著しく劣っているせいで、危ないことに巻き込まれまくり。大麻草の栽培の手伝いをさせられていたあたりはけっこうありそうかもと思ったけど、保険金殺人のターゲットにされたり、途中からはめちゃくちゃ。
    ペンペン草ちゃんからのメールを紹介したあと、ニュースを紹介すると必ずココロちゃんがらみのニュース・・・という前半のくだりは面白かったな~。
    怪しげな宗教団体が出てきたあたり、とくに病院の図書ボランティアたちの申し送り事項のやりとりは、ココロちゃんの状況を間接的に説明するにしても、ちょっと間接的過ぎないか?と眠くなったが、全体的にとてもおもしろかった。
    ココロちゃんに惹かれてしまうラジオの作り手とリスナーたちの気持ちはよくわかる。
    ココロちゃんとの別れ、そして、十数年後の再会。
    ココロちゃんがなぜこんなに不幸なのか?なぜココロちゃんにひどいことをする人は不幸になるのか?後者については謎のままだけど、そういうこともあるよねってことで。不幸を不幸とも思わないココロちゃんが一番の勝者なのかな。憧れることはないけども。

    1個どうしてもわからなかったのが「星の滴教団」のマークが「星がよだれをたらしているような」と表現されているんだけど、どういうの・・・?
    星に水滴がついているようなら「星が汗をかいているような」のほうがしっくりくるし。星に口がかいてあってよだれたらしているの(ローリング・ストーンズ的な)?表紙にもそのイラストなしで謎のまま。

    ココロちゃんて、トー横キッズにもならず、パパ活をするでもなく、お弁当屋さんや清掃会社で働いて健気だよなぁと、感心するのであった。
    そしてどうやら「葉崎市シリーズ」というシリーズものがあるらしい。読むべし読むべし。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.08

  • あんず

    あんず

    ほのぼの系だと思って読み始めたら…途中からのミステリー展開に「おっ!?」となって一気に読めちゃった。
    自分も葉崎FMのいちリスナーみたいな気持ちになって、ココロちゃんの行く末にお耳がダンボに。他のキャラクターもちょっとクセありだけどその辺に居そうな感じで、背景情報はあんまりなかったけど想像しながら読むのが楽しかった。続きを読む

    投稿日:2024.03.17

  • イヲリ

    イヲリ

    このレビューはネタバレを含みます

    DJ目線ってのが面白そう…と、たまたま聞いてたラジオのDJが紹介してた内容がハマり読んでみた。
    うーん、あの
    「なんですぅ〜」口調が苦手なので微妙だった笑
    いやはや、ただの鈍臭い不幸と幸運の持ち主というだけの話。
    なんの解決もなかった…
    なんかひねりがあるのか?と思ってたけど最後まで何もおこらず。
    たんぽぽ対高校生がくすっと笑えるネタだったかな。
    読みやすくていっきに読めたけど私にはイマイチささらなかった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.10.08

  • 司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    ミステリ 「葉埼市シリーズ」第6弾
    「葉崎FMで放送される「みんなの不幸」は、リスナーの赤裸々な不幸自慢が人気のコーナーだ。そこに届いた一通の投書。「聞いてください、わたしの友だち、こんなにも不幸なんです……」。
    海辺の田舎町・葉崎市を舞台に、疫病神がついていると噂されながら、
    どんなことにもめげない17歳のココロちゃんと、彼女を見守る女子高生ペンペン草ちゃん、周囲の人々が繰り広げる、泣き笑い必至の極上コージーミステリー!」
    続きを読む

    投稿日:2023.09.15

  • みさん

    みさん

    このレビューはネタバレを含みます

    ココロちゃんが香坂さんに狙われている時はミステリアスな話になるのかと思いきやそんな事もなく、誰かに狙われようが狙われまいが最後までドタバタなココロちゃんに最後はクスッと笑えた。10年後も相変わらずだけどなんだかんだ元気そうで良かった。
    ココロちゃんの行く末が気になって最後まで読んだ。

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    投稿日:2023.06.15

  • 9mmakaneko

    9mmakaneko

    再読。
    10年近く前、私にとって初めての若竹作品「さよならの手口」が面白くて、その時ちょうど図書館にあったこの単行本を読んだ。
    ほとんど忘れてたけど、すごくおもしろかった!
    「パラダイス・ガーデン」の二村警部補、ここに登場していた。
    「弥生」の日誌の中で、高校生たちとボランティア団体の人たちがやり合うところも好き。
    おまけに、もう少しキレが欲しかった気もするけど、楽しく読めた。
    ココロちゃんってきっと人間じゃない。妖精…?
    続きを読む

    投稿日:2023.04.17

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