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伊東良 / 幻冬舎メディアコンサルティング (1件のレビュー)
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“オリオナの街には時折、美しい魔女が現れる。気に入った人間に出会うと魔女は「汝は永遠の命を欲しくはないか」そう声をかけるのだという。” オリオナの街にはそんな伝説がありました。 小学生のナオミには病気で入院している大好きなおばあちゃんがいます。ナオミが小さい時に亡くなったママのママです。パパは新しい奥さんを迎えたけれど、ナオミのママとは違います。 もしおばあちゃんが死んでしまったら、ナオミは一人ぼっちになってしまう。ナオミはどうしてもおばあちゃんに生きていて欲しかったのです。 そんなナオミの気持ちを知って、いろいろな人がナオミに接触してきます。 果たしてナオミは永遠の命を授けるという伝説の魔女に会えるのでしょうか。 ストーリーは、そのナオミと、宇宙飛行士が夢でロケットの為の遮熱塗料を開発しているクロスを中心に展開していきます。 どうやら魔女にはナオミとクロスを味方に引き入れなければならない事情があるようです。 銀行強盗、小学校の友達との会話、病院へお見舞い等、 特別な世界観がないので入り込みやすかったです。 ナオミがヒロの手助けもあって、自分がするべきことを見出していく過程がとても良かったと思いました。 小学生が読んだらナオミにとても共感するかもしれません。 そして、生きることと死ぬことについて考えるきっかけになるかもしれません。 ただ残念なのは、後半少しゴチャゴチャしてしまったような印象があることです。 そして読後、想像してしまうのはトメニア帝国のこと。 どうか皇帝にも救いがありますように。
投稿日:2020.11.03
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